「ケンタギドラ1万円」に見る、個人の時代に身につけるべき交渉力

ケンタッキーのフライドチキンの骨を材料に作った、キングギドラの模型、”ケンタギドラ”を作って、インターネットにアップしていた方が、テレビ番組の製作会社から、依頼があったが、その金額が安すぎるということが、話題になっています。

この模型の製作者は、14年以上の歳月をかけて、この技術を磨き上げたとのことで、その技術が、1万円にしかならないのか、という記事に対して、同情する声を、Twitterなどで多く散見します。

参考:「ケンタギドラ」を1万円で…テレビ制作会社の理不尽な注文に憤り

しかし、違和感を感じることは、「ちゃんと価格交渉すれば良いんじゃないの?」といった趣旨の意見は、あまりないこと。
拝見するに、この1万円という依頼は、製作会社からのファーストオファーです。

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普通に、「一律50万円からの相談になります。」と一言だけ返信をすれば、良い話なのですが、Twitterで憤りを呟いたことで、拡散に至った訳です。

そもそも、相場なんてものは、存在しない商材なのだから、この模型製作者も、「こういった手間をかけて作成していて、〜部分はの他では再現できません。」など自分を説明して価格を納得させなければならないはずです。

そして、テレビ制作会社は、1万円という価格で依頼するにあたって、「立ち上げの番組で予算が少ないもので〜」と依頼側の都合ではなく、模型製作者に、その仕事を受けるにあたってのインセンティブを提示するべきです。

例えば、「今回、1万円という安価での依頼になりますが、完成品の模型は収録後返却しますし、番組の中で、30秒製作者の紹介もさせて頂きます。宣伝になりますよ。」という具合です。

本件は、こういった違う形で拡散され、結果として、僕も含めた多くの人に、この模型の製作者が知られることになりましたが、地上波の番組で紹介されることと比べたら、その拡散は小さいものです。
むしろ地上波の番組で取り扱ってもらえ、紹介してもらえれば、今後の仕事を取る1つの機会にもなるでしょうし、1万円という価格は、妥当、むしろ良い仕事だとも考えられるかも知れません。

また、メールには、「制作費の件ですが、何分立ち上げの番組なもので〜」とありますが、時間を割いて、模型を作る側からしたら、関係のないことですし、この文句を使うとしたら、交渉の終盤で、感情で攻める段階に使う場面で、まずは、インセンティブを提示しないと話にならないでしょう。

もし、こういった提案がテレビ制作会社からなければ、模型製作者から、こういった提案をしても良かったと思いますし、それをしないなら、黙って断って終わる話です。
何もTwitterで、依頼メールを添付して、落胆することはありません。

さて、個人の時代とか、言われて久しく、また、今まで仕事ではなかった、様々なことが仕事として成り立つようになったのも周知の通りです。
それは、会社が毎月使える予算とか、このAプランはXXXX円だとか、今まで定価価格で商売していた人たちも、自分が売れる商品は何で、市場を見ていくらで売れるかを考えなければいけません。
各個人がマーケットに放り出される今の時代には、必要なリテラシーなのではと思う次第ですが、「こんな凄いものなのに、1万円」「同情します。」という意見ばかりなのは、なんだかなと感じます。

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