【新興国アプリ研究レポート】アフリカでのライドシェアアプリを展開する会社とその戦略

運営中のオンラインサロン、新興国・途上国研究所では、新しいコンテンツとして、アナリストによる「新興国WEB・アプリサービス研究レポート」の配信を開始しました。
サロン内の普段の投稿とは別に、日本からはあまり注目されていない新興国のテック企業のレポートを、月に数本不定期で配信する予定です。
当記事では、その一部を転載しています。
新興国のタクシーは流しで拾う車のドライバーより、アプリ内で、評価がついたドライバーの方が圧倒的に信用できるというのは、もはや常識になってきており、それが支持を集める要因もなっておりますが、今回は、アフリカの状況も見ていきます。

アフリカでのオンデマンドタクシーの状況

モバイルデバイスの普及によってUberによるオンデマンドエコノミーは急激に成長し、様々な領域でディスラプトが起こっています。
同様のことがアフリカでも発生しており、既存のタクシー会社などが辟易しています。
そこで今回はUberのようなオンデマンドタクシーや物流革命を起こしているオンデマンド配達サービスがアフリカでどのように普及しているのか、それに対抗する現地発のサービスは存在するのかなどを調査していきたいと思います。

Uberの世界進出が難航

2017年2月に、Uberが台湾から撤退を余儀なくされました。
昨年5月にはアメリカのオースティンでドライバーに指紋による犯罪歴検査を義務付ける法案の撤廃を要求する提案に対し、56%が反対したため法案が成立しませんでした。
それゆえ、Uberはオースティンでの営業を停止しています。
さらに昨年8月には中国ナンバーワンのオンデマンドタクシーサービス滴滴出行に中国事業を2割の株式と引き換えに売却し、中国市場開拓を撤退しました。
関係者によると、今年は3Q合計で22億ドル(約2464億円)の赤字を出し、3Q目でも中国撤退の損出を含めず8億ドルの赤字を出しているようです。

日本でもそうですが、Uberは既存の産業を破壊する威力があるため、国からの制約を受ける可能性も高いです。
その中でUberはどのようにアフリカへ進出しているのでしょうか?

Uberのアフリカ進出状況

中国、台湾の撤退の一方、アフリカでは順調にサービスを拡大しています。

現在は、
エジプト(カイロ・アレクサンドリア)
ガーナ(アクラ)
ケニア(ナイロビ・モンバサ)
モロッコ(カサブランカ)
南アフリカ(ケープタウン・ヨハネスブルグプレトリア・ダーバン・ポート・エリザベス)
ナイジェリア(ラゴス・アブジャ)
ウガンダ(カンパラ)
タンザニア(ダルエスサラーム)

の8カ国14都市で展開しています。
Androidの国別アプリランキングでは、モロッコ以外は地図&ナビのカテゴリーでトップに君臨しています。ちなみにモロッコはCareemと呼ばれるドバイの配車サービスが1位です。

Uber以外のスタートアップによるアフリカのライドシェアアプリ

さて、Uberがアフリカで猛威を奮っている中、それに対抗する施策やサービスが存在しているのでしょうか?
日本であれば日本交通が初乗り料金を1.059kmまで410円と戦陣を切ってUberに対抗しています。
さらに国の規制によって自家用車での配車をすることはできません。調べてみると、Uberがアフリカで大暴れしていると思いきや、Uberに対抗するライドシェアリングサービスを提供するスタートアップが沢山ありました。そしてそれぞれが独自の戦い方で応戦しています。
以下をご覧ください。

2016年11月の時点でアフリカに56のライドシェアサービスがありました。

今回はこの中でもシェアが高く、面白い戦略をとっている7つのサービスに焦点を当ててみたいと思います。

Zebra Cab(南アフリカ)

まずは、ヨハネスブルグ発のZebra Cabsです。
この会社は柔軟性と適応力の高い会社で、今回紹介するサービスの中で唯一、既存のメーターを活用していたタクシー会社がアプリを作り、オンデマンドタクシー市場に適合してきました。
2016年にFuturegrowth Asset Managementというイギリスのファンドから2150万ドルを調達しています。

他のサービスと大きく異なることはドライバーを雇用しているということでしょうか

現在、週に2100人の乗客を確保しているZebra Cabsは2020年までに3000台のドライバーを保有することを目標としています。
またUberとは異なり、クレジットカードだけでなくキャッシュやモバイル決済にも対応している上、地元企業の強みを生かして、これからヨハネスブルグの様々な交通会社と契約を結び、Uberでは出せない価値を提供していくと予想されます。(続きは新興国・途上国研究所でご覧頂けます。
当レポートでは、オンデマンドタクシーの資金調達や個別のユニークな戦略などをまとめています。他にも個別で多くの記事を提供しております。)

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