財政危機のベネズエラで、政府公認のビットコイン取引所が運営開始

現在、財政危機の最中にあるベネズエラで、金融当局の監視下のもと、はじめてのビットコインの取引所が開設されたといいます。

Venezuela Launches Its First Regulated Bitcoin Exchange Monkeycoin with Draglet

取引所はすでに動いているようで、僕が確認をした時点で、現在のビットコイン価格は、13,600,000.00 VEF / BTC と表示されている。
これがUSドル建てで一体いくらに相当するのか全く分からない。
というのも、ベネズエラの通貨の実際の価値は、インターネットから確認できる公定レートの1/300とも1/500とも言われており、正確なレートを知るには、恐らく、現地の地下銀行に行くしかないだろうと思われます。

monkeycoin.com

なお、リリースされたばかりで売買板は薄い。

現在のベネズエラはハイパーインフレ状態にあり、インフレ率は、前年比1000%を越えているようで、
前年比1000%のインフレとは、昨年まで100万円分あった貯金が、実質10万円分の価値に減価すると同義で、また、昨年まで100円で買えてたはずのパンが1000円を払わないと買えない状況になっているということです。

そういった状況から、当然、銀行預金の凍結はもちろん、タンス預金をしている人も、日々、自身の財産が減価しているという状況が2年前から続いていて、youtubeに上がっている同国の様子をみると、中々すさまじいものがあります。

生きるためにビットコインが使われる可能性

こういった明らかに国家が機能しなくなり、自国通貨に信頼をおけず、銀行預金もできなくなると、ビットコインが注目されるというのは容易に想像でき、実際、そのようになっているといいます。
相対取引の、ローカルビットコインでも、ベネズエラは、さかんに取引されている地域のひとつです。

しかし、ベネスエラでは、マイニングをして、ビットコインを稼いでいた国民を逮捕する報道がこれまで何度かでており、ビットコインには寛容でない姿勢を見せてきたのにも関わらず、ここにきて取引所の開設を認めたのは、大きな転換です。
ただ、実は、ビットコインをマイニングした人がベネズエラで逮捕された件については、電気の不正使用という名目で逮捕されたと報道さえており、ビットコインを扱ったから逮捕されたのではないという理解でよさそうで、もしかしたら、これからは本当に、ベネズエラでメインストリーム経済に、ビットコインが流通するのかも知れないと想像してしまいます。

計画経済で、電気代が安価で統制されていて、マイニングはしやすかった

ちなみに、ベネズエラは電気代が安価な価格で統制されていて、マイナーにとってプラスに作用していたのですが、電気代が安く供給されていた理由は、この国が社会主義政策を導入しているからです。
ソ連崩壊から、約10年後、「21世紀の形の社会主義」というコピーで、計画経済を導入したのが、今の経済時危機の根本です。

さらにいうと、それ以前にも、1983年・1990年・1995年・1998年・2004年に、デフォルト(債務不履行)、つまり国家の財政破綻を経験しており、財政破綻常連国でもあります。
ベネズエラほど財政破綻を経験している国は、世界には、他にアルゼンチンしかいなく、これだけ聞いても、この国の病的な性質が垣間見えます。

ほとんどの日本人にしてみたら、ビットコインは、投資や投機の対象でしかないが、彼らは、まさに生存のためにビットコインを使っていると言ってもよく、その国が、ついに取引所ビジネスを認めたということは興味深いです。

石油は採掘出来る国なので、むしろ火力発電でマイニング事業を国策にして、ビットコインを外貨獲得手段にしたらいかがだろうとすら思うのですが、どうだろうか。

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