「期待値」による投資判断とポートフォリオの組み方

投資判断の全ては、「期待値」と村上世彰さんの本に書いてあり、これは、大切な考え方だなあと思ったので、メモ的な感じで残しておこうと思います。

村上 世彰 文藝春秋 2017-06-21
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by ヨメレバ

以下、引用です。


投資判断の基本はすべて「期待値」にある。
いろいろな投資案件において、きわめて冷静に分析や研究をして、自分独自の「期待値」を割り出している。
たとえば、100円を投資する場合の「期待値」の計算方法は、次のようになる。
・0円になる可能性が20%、二百円になる可能性が80%であれば、期待値は1.6(0×20%+2×80%=1.6)
・0円になる可能性が50%、二百円になる可能性が50%であれば、期待値は1.0。
・0円になる可能性が80%、二百円になる可能性が20%であれば、期待値は0.4。

この計算式は、理にかなっています。
とはいえ、100円の投資に対するリターンが、0円になる可能性や、200円になる可能性を、正確に◯◯%となどは出せるはずもなく、主観に委ねられるところもあります。

これに関しては、感情を排除して、想定するシナリオとを精査する必要、また、経験則などが求められます。
この部分が、投資家の能力といえる部分な気がします。


期待値1.0を超えないと、金銭的には投資する意味がない。この「期待値」を的確に判断できることが、投資家に重要な資質だと私は考えている。
ちなみに多くの投資家は、0円になる可能性がある程度(20%以上)ある場合は、投資をしない。
また、負ける確率が五割以上と考えた場合も投資をしない(たとえば、五回投資して二勝三敗以下と予想される場合)。

このように、リスクが高い場合や勝率が低い場合には投資を避けるのが普通だが、「期待値」と勝率は別の概念だ。勝率が低いと言われる場合でも、自分なりの戦略を組み立てることで、勝率は変わらなくても、期待値を上げることはできる。

私の場合はすべてが「期待値」による判断なので、0円になる確率が5割を超えていても、勝率が一勝四敗でも、トータルリターンが一・〇を大きく超えるかどうかで判断する。0円になる可能性が70%であっても、七百円になる可能性が30%あれば、期待値は2.1となるのだ。この期待値を的確に判断するには、投資対象の経営者の資質の見極め、世の中の状況の見極め、経験に基づく勘など、実に様々な要素が含まれる。

次です。
0円になる確率がある程度あっても、5倍になる確率も大きいと感じれば、少なくとも期待値としては、1.0を大きく越え、投資適格対象なので、ポートフォリオに組み込むといいます。

これは、PEのファンドマネージャーや、スタートアップに投資するエンジェル投資家の考え方ですね。
公開株式市場で売買している人は、あまり用いない考え方のような気がします。

0円、または、それに近いものになる確率(つまり上場廃止や倒産リスク)が、未公開企業に投資をするより、遥かに少ないので、こういう考え方はあまりしないのでしょう。

逆に、創業企業に投資をする、エンジェル投資とかだと、打率一割以下になることは普通ですので、こういった期待値を用いた投資判断は、より大事になるのだと思います。

暗号通貨市場だと、ベンチャー投資と同じように、0円になる可能性も少なく、また、逆に10倍になる可能性もそれなりに大きい市場なので、この「期待値」の考え方は結構大事かもしれない、と感じています。
あと、自分は、昨年からステルスで、小さく創業企業の投資もいくつか行ってるし、期待値の考え方は、していきたいなと。

なにか、それなりに重要な投資をするとき、Excelで、各投資対象に対して、0円になる確率ー◯%、100円になる確率◯%、期待値◯◯と記録を残しておくと、後々、役にたつかも知れないし、役に立たないかもしれないなあ、とやってみようか迷っています。

村上世彰さんの書籍はいい本でした。別ポストでも書きましたので、よかったらお読みください。

村上世彰さんの著書の『生涯投資家』を読みました。村上 世彰 文藝春秋 2017-06-21 売り上げランキング : 6Am...
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