エストニア訪問記録。未来型国家の、電子居住権の取り組みや、政府の姿勢、ICOなど。

ブログには書いてませんでしたが、エストニアに、1ヶ月半ほど滞在していました。

ソ連から生まれた、超先進的な電子国家

エストニアは、電子居住権や、IT分野の先進的な取り組みが、日本国内からも、注目され始めています。

エストニアでは、E-Residency(以下:電子居住権システム)を採用していて、エストニア国民は、各自のE-Residency Cardを所有しています。

もちろん、僕も電子市民です。IDカードの番号は、マイナンバーと違って、人に見られても良いものなのですが、一応隠しておきます。

この電子居住権カードがあれば、例えば、こんなことが全てネット上で、一括管理できます。

・納税
・選挙の投票
・会社の設立
・登記情報の変更
・病院のカルテの管理
・公立学校では通知表

上記は一例ですが、おおよそ、ほとんど全ての行政手続きをインターネット上から、実行できます。
ほぼ唯一できないことは、不動産の購入・売却くらいでしょうか。
それ以外は、おおよそ全てが、電子居住権システムが一元管理されています。

しかも、ユーザーインターフェースは、役所のシステムとは思えないくらい操作がしやすいのが特長で、IT先進国であるという噂に、嘘はありませんでした。
どこかの国のE-TAXシステムは、本当に見習ってほしい限りです。

さらに、この電子居住権のシステムは、エストニア国民以外にも、申請することが出来て、誰でもエストニア電子市民になれます。

当然、電子市民になっただけでは、投票の権利などはありませんが、先述した政府システムに多くを使用することができます。
例えば、エストニアの銀行口座の開設は、どこからでも行なえますし、会社設立も、同じく、どこからでも、おおよそ1-2時間で完了してしまいます。

僕も、エストニアで会社を登記したので、来期から稼働予定です。

こういった電子市民になる申請の窓口をグローバルに開いている、エストニアは、インターネット時代の電子国家と言って良いでしょう

さらに、エストニアの電子居住権IDカードの認証システムは、Githubで公開されていて、オープンソースになっています。( https://github.com/open-eid/ )

ソ連から独立した、人口わずか130万人の国が、こういった形で、頭角を現してきたのは、本当に興味深いです。

エストニアの首都タリン市内には、電子居住権ショールームがあり、アポイントメントをとれば、訪問することが出来ます。エストニアの取り組みに関心があり、現地に行く予定のある方は、是非、訪問してみるといいと思います。

スタートアップ企業のように動く国家

エストニアでは、現地の暗号通貨事情を調べたり、エストニア拠点のマイニングファームを視察訪問、スタートアップ、インキュベーターを訪問したりしました。

他、暗号通貨事情でいうと、政府関係者とも、数回に渡り、ディスカッションを行うことができて、大変面白かったです。
行政の近い位置にいる人が、ビットコインや、ブロックチェーンを、普通にそれなりに理解していることも興味深いです。

しかも、外国からやって来た僕と、ディスカッションしているというのは、エストニアの精神性や、新しいイノベーションへの姿勢が、非常によく現れています。

また、今年の8月には、エストニアが、国家として初のICOを検討しているという報道が流れました。
ティザーサイトもできています。
*estcoin
https://e-resident.gov.ee/estcoin

他、政府関係者から、この件についてブログもポストされています。
*Estonia could offer ‘estcoins’ to e-residents
https://medium.com/e-residency-blog/estonia-could-offer-estcoins-to-e-residents-a3a5a5d3c894

ここから面白いところで、実は、このICOは、一部メディアは、実施予定のようにと報道したのですが、エストニア側からの公式発表では、あくまでICOは、検討段階です。
そして、ブログの末尾には、「こんなICO検討中だから、興味ある人は是非Twitterなどで、意見聞かせてね!」という一文があります。

つまり、あくまで検討段階ですが、発表して注目を集め、世界中から意見を集めるという、まるでスタートアップのようなやり方で、国家プロジェクトが行われているのです。

エストニアの性格が垣間見えます。
ちなみに、僕は、タイムリーで、エストニアにいたので、直接ちょっとした意見をさせてもらいました。
今後の進捗が非常に楽しみですが、残念なことに、このICOは、欧州中央銀行に、水を刺されています。
どうなるか分かりませんが、是非、実行に移してほしいと、引き続き注目しています。

僕も、様々な国を歩いていいますが、エストニアは、国民国家のIT政策としては、もっとも先進的な国といっても、言い過ぎではないと思います。

運営中の研究所サロンでは、エストニアについて、更に詳しく、いくつかの記事を配信しました。

・エストニアに電子居住ではなく、物理的に移住するとしたら?
・生活コストは?
・エストニア生まれの面白いスタートアップ企業たち
・会社設立について、税金などは?
・ヨーロッパ第二位の規模のマイニングファームにインタビュー。事業者としてのマイニングビジネスについて正直話。エストニアでのマイニングの利点は?
・政府の人として話したり、実際に生活して感じるエストニアの色々
・国家として、エストニアの強みとは。政策の狙いは?

をはじめ、結構、他では聞けない内容もあると思います。

それぞれ、面白い内容になっていますので、興味のある人は、是非入会して読み下さい。(入会はこちらから)

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