[書評]空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す

高城剛さんの新刊を読みました。

メディアクリエイターとして知られ、日本においては、デジタルノマドやミニマリストの先駆けとなった存在の著者ですが、近年は、もっぱら、公私ともにドローンに時間を注いでいるようで、同氏の初のドローン本ということで、さっそく拝読しました。

ドローンを大きく、インターネットに接続されるドローンと、接続されていないドローンに分けて考えた上で、ドローンの未来を著者の視点で語った本です。

ドローンは大きくふたつに分けて考えるべきだと僕は考えている。  ひとつは「インターネットの延長線上にないドローン」。つまりは、今、多くの人が空撮などに使っているものだ。そして、もうひとつ、これから社会を大きく揺るがすのは「インターネットの延長線上にあるドローン」である。

また、書籍の執筆に大変、力をいれていると関心する点が、世界で最もシェアを獲得する3つのドローン企業、ドローンDJI・3Dロボティックス社・パロット社、それぞれのCEOにインタビューをして、構成されてる点です。
インタビュー野中では、3DロボティクスのクリスアンダーソンでにDJIをどう思うか、を聞き、その上で、DJIに足を運んでいます。
両者の視点から、ドローン業界の全体の概観を、あくまで著者の視点を通し俯瞰する一冊です。

クリスアンダーソン「DJIの強みはハードウェアにある。彼らはハードを開発するスピードが速いし、安価な製品を生み出すのも得意だ。だが、彼らが作っているのは、ただの製品だ。それを提供することで、世の中をどう変えていくかというビジョンには欠けている。  一方、僕たちが作っているのは、単なるドローン製品ではない。ドローンは世の中を変える可能性を秘めている。いわば、世の中を支えるプラットフォーム、インフラになり得るものだと考えている。また、3Dロボティクスの強みはソフトウェアだ。オープンソース化を進めて世界中から知恵と技術を集めている。だから、DJIと当社ではやり方が大きく異なる」

 

また、近年に可能になったように、ストリーミングで好きな映画や音楽などを、家にいながら楽しめるようになる、という未来を予測している人は、四半世紀前、インターネットが登場した当時からいた、と語った上で、彼はこう主張しています。

四半世紀前に誰も思い描くことができず、今日インターネットがそれまでと大きく異なっているのは「アップロード」ということだ。だから、ドローン流通によって起きる個人の「アップロード」、すなわち、個人が家庭で作ったり仕入れたりしている非デジタルなモノを、誰もが素早く安価に配達できることが、ドローンの未来を切り開くことになるのである。

つまり、1980年代、ネットフリックスなどで、映画を受信出来るようになる未来は、予測していた人はいても、instagramなどで誰もが、簡単に写真をアップロード出来るようになると、考えていた人は非常にすくなかったという主張です。

今では、ドローンの普及によって、Amazonなどからすぐに物が届くという未来は、多くの人にとって、現実的な未来になっています。
ですが、ドローンがインターネットの世界の拡張であるならば、Eメールを送るような感覚で、家でつくったハンドメイドのアクセサリーを友達に送る(アップロードする)ことも可能になることが予想されます。

 

ここで語られるドローンの未来が、どの程度の時間軸で、現実になるかは誰にも分かりませんが、いずれは、現実になる世界でしょう。
特に専門的な知識は、なくとも楽しめる内容になっていますので、ドローンによる未来に触れてみたい方は、是非お勧め致します。

■お知らせ
オンラインサロンの新規会員募集のお知らせ
■[世界で生きる研究・実践所]
国の境目もなくなり、国を跨いで生活することや、仕事をすることも普通になり、ビットコインなどの暗号通貨が誕生し、お金の在り方まで変わりつつある現代を、より有利に生き抜くことを研究する会員制コミュニティです。新しい時代の、ビジネス・投資・生活・旅全般をハックしていきます。。
■ブログ著者のプロフィール
■筆者のTwitterをフォローするー
■筆者へビットコインの投げ銭・寄付 もしブログが面白かったり、役にたった方へ。ビットコインの投げ銭を頂けると、とても喜びます。 17WBxjLLusGuNK5wUsP3dKjEc3apx6rwcY  

関連記事

大企業の不真面目さから、改めて振り返る、投資家がお金よりも大切にしていること。

日々のタスクにストップウォッチを用いると、作業効率が爆発的にあがるという、ちょっ...

人工知能と倫理観を考えた漫画『AIの遺伝子』が面白くお勧めです。

『Think Simple』シンプルという宗教を極限まで、崇拝したAppleの仕...

【書評】『中央銀行が終わる日』ー政府発行の通貨・ビットコイン、それぞれの欠陥は?

衰退する日本経済と仮想通貨をテーマに描いた物語。アンダーグラウンド・マーケット。