詐欺コインの構造:「価格が上がったら詐欺ではない」「上場したから詐欺ではない」の議論にについて

最近、これまでビットコインコミュニティで「詐欺コイン」と周知されていた暗号通貨のいくつかが上場を果たしました。

個別名称は差し控えますが、少なくともフラットに考えて、詐欺的な販売をしていたと評価されても仕方がないであろう暗号通貨が上場をし、価格も高騰しています。

一年半前にこのような記事を書いていたのですが、まさか主要暗号通貨取引所に上場してしまうとは、当時、多くの人が想像しなかったことです。

最近は、仮想通貨詐欺の横行が酷いです。 固有名詞を出すと、「名誉毀損だ」とか絡まれたりするケースもあるそうなので、面倒臭いので、控えますが、g...

とはいえ、取引所はお金で裏口上場できることは今や多くの人が知る通りです。
そして、取引高が増えれば、取引所は手数料収入が増えますので、取引所としては例え詐欺コインだと判断しても、それを上場させることに経済インセンティブがあります。

こうして、市場で取引が始まっている詐欺と疑われていたいくつかのコインですが、「価格が上がったら詐欺ではない」「上場したから詐欺ではない」などの声も生まれるようになってきました。

これに対し、どのように振る舞うかは人によって、大きくは3つのパターンに別れます。

①詐欺だと指摘する人
まず、詐欺だと指摘する人がいます。
詐欺的だと指摘する要素は、指摘対象によって異なりますが、
・開発実態がない
・誇大広告がすぎる、プレスリリースに妥当性はない
・必ず◯倍に上がるなどと吹聴し、セミナー販売をしていた実績がる
・論理的に考えて、提案しているビジョンは実現可能性が限りなく低い

などが例に挙げられます。
重要なことは、これは例え実際に詐欺的であったとしても、詐欺だという判例は2017年末時点でないということです。

②詐欺だと判断していない人
次に、それらのコインを詐欺であると認識しないで、将来性を感じて、購入し、ホールドしている人がいます。
これはセミナーで買った人たち、あとから参入してきた人たち等様々です。
「①詐欺だと指摘する人」の立場からすると、「②詐欺だと判断していない人」は騙されている養分に写ります。

③ひたすら経済合理的に行動をする人
3パターン目は、詐欺コインであるか否かなどは関係ない、または、詐欺コインと認識していても価格上昇の期待値がプラスならトレードをするという人です。
これは皮肉でもなんでもないと注釈しておきますが、彼らは、合理主義者で、例え詐欺的であることを認識しても、価格上昇が見込めるなら、取引所で売買をします。
詐欺コインでも価格上昇の期待値がプラスならトレードをするという人の立場にたってみると、彼らにとっての期待値とは、言葉を選ばず言えば「②詐欺だと判断していない人」の絶対数が増加することです。
これらの人は、マーケットに取引高を供給し、結果的に当該コインの市場での地位をあげることにもなります。
「①詐欺だと指摘する人」の一部の人は、この3グループの中で、ある意味、最も経済合理性から離れており、「③ひたすら経済合理的に行動をする人」の人も詐欺に加担していると言うこともあります。

これが大まかに現在に構造ですが、しばらくこういった構造は中々変わらないでしょう。
繰り返しますが、上場はお金で出来るし、②③の参加者が増えれば価格は上がります。
◯◯と提携というニュースも小さな業者ならお金を払えば出来ますし、◯◯で支払受付開始もお金を払えば出来ます。
大きい企業との提携リリースに関しても、研究情報の提供とかそんなものが、ほとんどで、それをプロジェクト側が誇大広告しているだけというのが実態です。

セミナー販売などで得たお金の一部から拠出すれば、そういった「アリバイ作り」は可能です。

それを踏まえて、誰が、どういった意図で煽って、誰がどのように得して、最後に誰が損をするか、俯瞰してよく考えてみることが大切といえます。考えられる頭があればですが。

この構造自体はしばらく変わらないですが、学習によって、振る舞い方は、①にも②にも③にも明日から変えられます。

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