途上国でプチ起業した人たちが、無給の学生インターンを募集する時代

*途上国でプチ起業して、学生インターンを日本で募集する社長たち

最近、東南アジアでもアフリカでも、海外で起業した人が、インターン募集をしていることが多くなってきました。

僕の知り合いの社長でも募集している人が何人かいて、条件を見てみると、週休6日? 無休? 航空券自費? 最低6ヶ月以上勤務? と、なかなかクレイジーな条件なものも、出てきます。
無給で6ヶ月働くのかよ、と結構衝撃的です。で、実際働いている人も、結構いるんですよね。

もっとも、僕は、そういったインターン募集を否定するためにブログを書いている訳ではありません。
「海外で働けて、成長できるチャンス!」と捉える学生は、行けば良いと思いますし、条件を疑問に感じる学生は、行かなければ良い。それだけです。

ただ、その判断をする際に、「何故、この条件で募集しているのか」ということは、考えた方が良いと思うんですよね。

海外でちょっとした起業をするなんて、最早、珍しくもなんともない時代です。
たとえば、途上国で、レストランを持つのは、大した資金も必要なく、スタートのハードルとしては低いです。
継続するのは、難しいですが、始めるのは簡単なんです。
ただ始めてから、実際に事業を運転させるのは、難しく、巧みに、「成長」という言葉を用いて、日本から、インターン(無休の学生アルバイト)を募集しようと考える企業もいるはずです。
その上で、そういたインターン募集をする会社を否定するつもりもありません。
まあ、僕も駆け出しで、ささやかな商売をしているので、インターンとして、無休の大学生アルバイトを雇えたら良いなあ、と思うことはありますし、理解はできます。
能力不明の学生に月10万円でも、給料を出すことを保証する負担(時間的コスト含む)も重々わかる。
自社の利益を差し置いてまで、未来ある学生に良い経験を提供させてあげようと考える程、余裕のある会社は、どこにもないです。

*就業は、労働資本と報酬をトレードする市場取引

そのうえで、学生の方は、インターンに行くにしても、就職するにしても、どこかで働くという判断をすることは、市場で取引することだと意識すべきです。
就職とは、労働資本と、給与をトレードする雇用契約の締結であり、就職活動とは、取引相手と、その条件を査定する商談に他なりません。

そういった取引市場に、市場参加者として、認識して参加していない場合すらあるのです。
学生は、自分の労働資本を差し出して、どういったリターンを得たいか、戦略的に思考するべきです。
給与が、貰えないインターンであれば、具体的になにを得たいか、考えなければいけません。
くれぐれも、「成長」という実態のよく分からない言葉に流されずに、どういった「成長」かを因数分解するべきです。

かくいう僕も、学生時代に、アフリカへ行ったインターンは無給でした。
ですが、無給であったものの、このインターンは、
”与えられた仕事に関しては、給料を受け取れない。ただ、自分で作った仕事に関しては、給料が受け取れる”
という、なかなか明快な制度を持つインターンでした。
また、当然、会社員を社畜だとする単純な論調も鵜呑みにすべきでないでしょう。
ただ、終身雇用がとっくに崩壊した時代では、藤堂市場で、戦略的な市場取引を行うのみです。
就業を市場取引と、認識している人は、どれくらいいるんでしょう。大していない筈です。
何故なら、もし認識されているなら、新卒一括採用なんか、今更存在しないし、正規・非正規のアホみたいな議論は、とっくに行われていないからです。

 

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