2016年クレイグ・ライトショック。ビットコイン開発者ナカモトサトシを巡るドラマ。

2016年5月2日に、ビットコインの発明者が名乗り出たという情報が、BBC他、いくつかの大手メディアで取り上げられ、ニュースが世界中を駆け回りました。
その人物は、オーストラリアの起業家のクレイグ・ライト氏ですが、恐らく、日頃からビットコインの情報を追いかけてる訳ではない人にとっては、それ以上の情報が知られてないようにも思うので、まとめておきます。

*クレイグ・ライト氏を巡るニュース

最初から振り返ると、まず、5月2日、グレッグ氏が、BBCなどのメディアに登場した。
ビットコイン発明者、名乗り出る 豪の起業家(BBC)

自分が、ビットコイン発明者「サトシナカモト」だと(または、称するグループの中心人物の1人)であることを主張。

名乗り出た理由は、家族や、自身の経営する会社の周りで、様々な憶測が飛び交い、仕事に集中が出来ない、周りに迷惑をかけたくないからだとしている。
そもそも昨年、2015年末に、はじめて彼の名前が公に出て、ビットコインの開発者だと疑いが出て、警察に家宅捜査されている。当時、結論としては、クレッグライト氏は、サトシではないとされ、一般には落ち着いた。
当時のwiredのリンクを貼っておく。
ビットコイン開発者「サトシ・ナカモト」の正体
だが、彼の周りでは、引き続き、騒動や憶測が行われていたとのことだ。

今回の登場は、約半年の期間をあけて、再度、公に姿に表したことになる。
ちなみに、このとき、彼が発明者であれば、サトシナカモトが所有するとされる100万枚のビットコインに、課税がされるだろうということと、その納税のための換金売りが行われることを連想され、一時15ドルほど、ビットコインの価格は下落。クレイグライトショックである。

その後、自分が、ビットコイン発明者である確たる証拠を示すと、宣言し、それは、ビットコインのブロックチェーンの最初のブロックのトランザクションのコインを動かすことだと期待されていたが、彼の示した証拠は、公開されているキーを複製した証拠性のないものだった。

その後、コインを動かすことも出来ると主張していたが、5月5日に、自身のブログで、「やっぱり出来なかった」と、書き残し、証明出来ないことを謝った上で、もう放っておいてくれ、と主張する。

(同氏のブログをスクリーンショットしたもの)スクリーンショット 2016-05-08 17.43.58

ここまでが、一連の流れです。

*一般的見解と、その後の動向

さて、この時点で、暗号技術において、開発者である証明はできない、ということなので、クレイグライト氏をナカモトサトシであると判断する妥当性は、ありません。

というのが一般的に落ち着いているところですが、、グレイグライト氏が、サトシナカモトであるという主張を、ビットコインコミュニティで発言力を持つギャビンアンドリーンセン氏をはじめ、R3メンバー、暗号技術の識者何名かは、サポートしています。
すでに公開されていた電子署名を用いたのみの証拠のみで、彼らが、信じる(or 騙される)とは考えづらく、クレイグ氏と対面した際、何らかのやり取りがなされたと、考えられています。
いずれにしろ、情報が整理されていませんが、このあと、更に事態を複雑にする材料が流れてきます。
クレイグライト氏が、コインを動かせない理由は、信託に預けられているからだとされ、その信託は、チューリップトラストという組織が管理していると予測されています。

そして、ビットコインマガジンの取材にて、ジョセフ・ヴォーンパリング氏(New Liberty Dollar発行者)が、クレイグライト氏とは、2005年に会っている、そして、彼は、その時点でビットコインを考案していた、と告白しました。
さらに、同氏によると、このチューリップトラストの人間が、今年9月にラスベガスで行われるカンファレンスに姿を表す可能性が高いといいます。
この発言を信じるならば、9月までに、さらに事態は、動きそうです。

また、クレイグライト氏の経歴を調べると、コンピュータセキュリティのシステムと神学の分野でそれぞれ博士号、ほか暗号技術のコンサルタントなど様々な仕事をしてきたとされています。
それぞれ、具体的にどういったコミットをし、成果を残したまでは定かではないですが、暗号技術と経済に、深い関心と、知識があることは間違いなさそうです。

こういった背景と、それぞれライト氏を支持する声を、考慮すると、初期からビットコインに何らかに形で、可能性は高くなってきます。

しかし、今頃、半減期相場のさなかであった筈なのに、ビットコインは、いつも予想の斜め上を行きますね。
ビットコインは、すでに開発者の手を離れ、ナカモトサトシが、そのエコシステムに直接影響は、与えないですが、やはり、どこか神格化されている存在でもあり、真相には、注目が集まります。
結局、すべてうやむやになり、We are all Satoshi という気もしますが(笑)、映画一本作られるのに、十分なドラマであり、ミステリーだとさえ感じます。

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