途上国でこそビットコインは、使われるべき。第三者の仲介がないマイクロペイメントでもっと良い世界に。

よく、将来、フィンテックは、銀行口座を持たない人たちにとってのソリューションになるなど言われますが、それは「将来」ではなく、「現在、既に」、解決できることは、ビットコインで、多くあります。

僕の周りには、途上国で、所謂、国際協力という分野で、NPOや、草の根で活動されているJOCV(青年海外協力隊)の方も多くいますが、素晴らしいソリューションが、既に存在するにも関わらず、使う検討をしていない人も多くいると感じますので、そういった方向けに、この記事を書いてます。

そういった国際協力活動のなかで、ビットコインを使えば、もっと効率的に、または、もっと現地の人の生活を便利にするできる余地は多くあるはずです。

もっとも、ビットコインの利用は、インターネットが使える環境であることが前提になりますが、常時接続でなくても構わないので、インターネットの接続ができるスマートフォンさえあれば、途上国での生活を良い方向に変えることが出来るはずです。

活用できそうなシチュエーションを具体的に記載していきますので、頭の片隅に置いて、利用できるタイミングがあれば、是非使ってみて欲しいです。

最先端のテクノロジーが、良い利用のされかたをして、素晴らしい世界になることを期待しています。
ビットコインについて、前提知識がない方は、こちらのリンクから、どうぞ。→ユーザー視点でのビットコイン基礎知識

1.出稼ぎ労働者による国際送金

多くの途上国では、賃金が自国より高い海外に出て、母国の家族に毎月、お金を送金する出稼ぎ労働者が存在します。
しかし、国を跨ぐ、毎月の送金コストが高いことは周知の通りです。
例えば、出稼ぎ労働者が、自国の家族に、ウエスタンユニオンを利用して、お金を送る場合、1000ドルの送金に対し、為替スプレッドも含めると、100ドル以上の手数料がかかります。
こういった利用方法は、出稼ぎ労働者が多いフィリピンが、いくつかの企業の後押しもあって、先進的です。
毎月、100ドル以上手数料をして、支払われていた世帯であれば、年間にして、このコストは大きいです。
もっとも、残念ながら、受け取ったビットコインは、残念ながら、そのまま店舗で決済に使うことは出来ないので、現地通貨として、両替することが必要です。
ビットコインデビットカードさえあれば、ビットコインを現地通貨として、引き出すことができます。
使い方や、カードの作り方は、上記のリンクの通りで簡単です。そして、カード自体は、クレジットカードでなく、ただのプリベイドカードなので、審査不要で誰でも作成可能です。

2.ビットコイン建てでの、寄付受付、または資金調達

クラウドファウンディングのサイトを覗けば、○○の国で、学校を作ってあげようなどというプロジェクトは、多く見られます。

しかし、クラウドファウンディングのプラットフォームでは、多くの場合、15-20パーセントの手数料をプラットフォーム側に支払います。
各プラットフォームも営利企業であるし、そもそもクレジットカードの手数料が高いので、これはしょうがないですが、もしビットコインで受付できれば、この15パーセントや、20パーセントの手数料は必要ないので、その分、支援者への資金として充てることができます。
また、ビットコインでの送金は、絶対に改ざん不可能なブロックチェーンに取引内容が記載されるので、非常に透明性が高い寄付にもなるでしょう。
クラウドファウンディングを実施する際は、ビットコイン建てでの受付チャンネルも用意してみてはいかがでしょう。

ところで、こういった途上国に学校を作るなどの支援は、活動自体は、素晴らしくとも、彼らの自立を阻害してきたのは、周知の通りです。

そういった自立を阻害してしまう形の、日本人や、ヨーロッパからきた「外国人」が、学校を作ってあげるのではなく、支援する人と一緒にキウラウドファウンディングをしてほしい。
そして、2回目以降は、学校の学長なり、プロジェクトマネージャーなりが、彼ら自身で、寄付や、資金調達を実行してほしい。
難しいかもしれないけれど、ビットコインと、インターネットさえあれば、可能なはずです。
ビットコインのQRコードさえあれば、地球の裏側にだって、10円単位のお金を、ものの数クリックで送れるのですから。

もちろん、そのやり方は、外国人が教えながら、一緒に模索しなければいけないだろうし、簡単なことではないと思いますが、そういった直接的な支援によるお金は、受け取る側からしても、寄付する側からしても、全く違ったお金になると思います。
もし、そういった先進的な支援・取り組みを行われる方がいましたら、僕も喜んで、プレッジします。

3.アーティストなどへのビットコイン投げ銭

前述のクラウドファウンディングを例にあげた通り、ビットコインを利用すれば、世界中から、少額のお金でも受け取れます。
そもそも、今まで、Eメールを送るのに、高額な手数料は、払う必要なく、お金も同じデータでしかないのに、高額な手数料が必要だったということは、もっと疑われるべきです。

これは、インターネットさえ利用可能であれば、途上国の人たちは、彼らの音楽でも、絵でも、世界中に販売することが可能になったとも言えます。

例えば、僕のFacebookで繋がっている人には、音楽関係の人とか、アフリカ関係の人が、多くいて、年に数回、「アフリカで、こんな音楽が!」みたいな感じで、現地のストリートミュージシャンの動画が、シェアされることがあります。
しかし、そこでシェアされる動画のミュージシャンの多くは、itunesで音楽を販売しているわけでもないし(レコーディングも行っていないだろう)、ミュージシャンの名前すら記載されていません。
多くの人にシェアされ、例え、10万回の再生をされたとしても、彼らは、1円の金銭も得ることができず、何の報酬も受け取ることが出来ないのです。
けど、そこに、ビットコインのQRコードさえ記載されていれば、数十円単位でも、寄付できます。わずか数クリックで。
そして、途上国において、国によりますが、数十円、数百円は、一食分に相当します。
一切のサードパーティーの介入をなくして、彼らは、音楽を聴いてもらうことも出来るのです。

4.マイクロペイメントによるビジネスモデル

こういったビットコインのマイクロペイメント性を利用したビジネスモデルが、多く存在するので、いくつか紹介します。

・GETGEMS

スクリーンショット 2016-06-02 23.21.29
こちらは、メッセンジャーアプリですが、通常のメッセンジャーアプリと異なる点は、アクティブユーザーに、ビットコインのような換金性があるGEMSというトークンが、配られる。
プラットフォームの利用度が高いユーザーに、広告費などの、一部を還元できる仕組みです。

 

・Birds

スクリーンショット 2016-06-02 23.20.52

こちらのBirdsというサービスでは、自分が拡散して欲しいツイートを、掲載し、リツイートした人に、広告料を送ることが出来ます。
アカウントにビットコインアドレスを紐付けすること出来て、リツイートしたら、フォロワー数に応じたビットコインを、自動的に受け取れるという新しい広告モデルです。

こういったビットコインのマイクロペイメント性を利用したアプリケーションは、多く存在します。

いずれも、成功したといえるアプリケーションは、まだ存在しないものの、数年後には、何かしらこういったアプリケーションで成功例が出るはずです。

こういったサービスも、途上国では、本来相性が良いはずなんですよね。そのためには、ビットコイン自体が、もっと当たり前に利用されるものになる必要がありますが。

 

サードパーティーがない送金は、途上国を変える

なお、今では、ビットコインの一回の送金にかかる手数料は、5〜10円ですが、今後、Sedwitや、ペイメントチャンネルの実装により、その手数料はさらに安くなると見込まれています。

ビットコインは、プログラム可能で、開発され続ける貨幣なので、利便性は、今後も増していきます。
もっとも、ビットコインは、まだキャズムを越えて、誰でも利用するものではないので、例えば、寄付にしても、ビットコインで多額の金額が集まったりということは、中々難しいと思います。
ですが、正しい利用のされ方をすれば、もっと良い世の中になることは間違いないはずです。

国際協力などの活動をされている方は、こういったソリューションも、すでに利用出来ることを、頭の片隅に入れておいて欲しいです。

■INFORMATION
■ブログ著者のプロフィール
■筆者のTwitterをフォローするー
■年間50回ほど飛行機の乗る、ノマド生活をしている筆者が、持ち歩いているガジェットや、トラベルグッズ

■初心者向けに、ビットコインに関する情報をまとめました。

■[途上国・新興国研究所] アフリカ地域をはじめとした途上国、新興国をテーマにしたオンラインサロンを運営中です。 途上国、新興国にとどまらず、世界で働く、国を跨いで働くということに感心がある人の集まったコミュニティです。
■ビットコインの投げ銭で、ブログを応援する。CloudTip  

関連記事

仮想通貨という言葉の不都合な真実。日本銀行券も仮想通貨だよ。

ビットコインと相性が良いのは、ブロガーやアーティスト。自分のサイトに投げ銭受け皿...

インドやベネズエラのような新興国での、ビットコインの高騰について思うこと

ビットコインと金(ゴールド)との類似性

知識0の状態で、これからビットコインを使ってみたい、勉強してみたいと思っている人...

日利5%や高配当のビットコインHYIP投資に興味を持つ、欲深き人へ捧ぐ。