アフリカのシンガポールを目指す、虐殺から再出発したルワンダ

先日は、ルワンダに視察に行ってきました。

IT立国を目指すアフリカの小国

東アフリカに位置する、人口わずか1000万の、この国は、「アフリカのIT立国になる、アフリカのシンガポールになる。」と掲げ、度々取り上げられることもあり、ご存じの方もいるかもしれません。
日本からは、エチオピアや、ドーハを経由して訪れるルートが、主で、大体15時間くらいのフライトになります。

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こういった同国政府の発言は、プレゼン上手という点も多分にありながら、シンガポールと酷似する点も大変多い国です。

シンガポールは、リー・クアンユー首相のトップダウンにより、つくられた、株式会社リー・クアンユーというべき国ですが、ルワンダもキガリを中心とした都市国家的政策により、”国家が経営”されています。
参考:シンガポールから見る、民主主義と資本主義の相性の悪さ

人口は約1200万、また、面積は、26000平方キロメートルという小国であり、資源も持たない国、という条件も、シンガポールの出発点を彷彿させます。

独裁政権により、綺麗な景観、治安の良い街が維持されている

国民の15パーセントが亡くなった1994年の虐殺後、ポールカガメ大統領の一党独裁政権による、トップダウンで発展した国です。

細かい政策や、国家戦略も、シンガポールのそれに近いものが多いですが、それらの例をあげるまでもなく、街を見るだけで、その雰囲気は、シンガポールそのものです。
首都キガリに関しては、伐採も制限され、どこの景観をとっても、歩道に緑があり、渋滞は最低限に抑制され、ホームレスや浮浪者は、街から排除され、ストリートの至る所に監視カメラがあり、犯罪も近隣のアフリカ諸国に比べて遥かに少ないです。
景観を壊す街頭広告も数が制限されてますし、バイクタクシーも国の免許制です。
排ガスを多くだすような、綺麗な町並みにそぐわない中古車の輸入も制限されていますので、アフリカに限らず、多くの途上国で見慣れた傷が目立つ車も、ここには少ないです。

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(外国人が、文句なく使えるような、綺麗なカフェも増えています。)

そもそも、首都のキガリにいる限り、道は、歩道にいたるまで、ほぼ完璧に舗装されていて、赤土で汚れることも少ないのです。
僕の革靴も数日間、早朝から深夜まで、動きっぱなしであったにも関わらず、綺麗なままです。

一言でいうなら、犯罪もなく、綺麗な都市ですが、こういった街が、20年程度で出来上がるということは、強力なリーダーシップ、トップダウンからの国家作りの賜物に他なりません。
現在、カガメ大統領による統辞は、94年から20余年にわたり、続いていて、直近の調査による支持率は、90パーセントを超えています。
憲法を改正し、2034年まで、大統領を続けることが可能になっています。
来年2016年は、ルワンダ大統領選挙であり、細かいトラブルがある可能性が、ゼロではありませんが、政権自体が脅かされることは、まず、あり得ないでしょう。

ここも、シンガポールと同じ点ですが、他の多くの独裁政権と同様に、メディアの言論統制は、非常に力強く行われていますし、街中で、ルワンダ国民が、現政権に関する不平を漏らすようなことは、絶対に許されません。
“細かいトラブルがある可能性が、ゼロではありませんが”、と、書いた点は、90パーセントに含まれない10パーセントは、声なき声であり、国外逃亡している現政権の反対も存在はしています。
といっても、多くのマジョリティは、現政権の政策を信頼し、街中でカガメが乗る護送車が走ると聞けば、目を輝かせて、人が集まってくるほど、だと言います。

こういった抑圧をしていながらも、カリスマ的な国家運営をしてきたことが、現在のルワンダをつくりあげています。
実際、多く語られる話ですが、ルワンダは、虐殺が遠くない過去にあったとは、忘れてしまうほどに平和な様相を見せる都市です。
そして、その治安、上述したような都市づくり、そして教育に至るまで、現政権のトップダウンで造られたものなので、シンガポールと同じように、そういった状況を好まない人もいるでしょう。
最近、多く揶揄されるように、「明るい北朝鮮・資本主義的な北朝鮮」であることは、確かなのです。

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(若年層は、起業家志向も強く、インキュベーションセンターが、市内の点在しています。写真のKlabは、立ち上げに、日本から、JICAも協力している。)

ここまで、カガメ政権と、リー・クアンユー政権の酷似する点を列挙しましたが、冒頭にあげたように、プレゼン上手である誇大広告広告もございます。
ですが、僕は、今回の視察訪問で、一人あたりのGDPが、800ドルに満たない途上国でありながら、都市国家的政策をとる、この国に大きな魅力を感じ、今後は、積極的に、同国に関わっていきたいと思いました。

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