暗号通貨ビジネス

これからの暗号通貨領域での起業や、業界でのビジネスにおいて2018年時点で持っている仮説

暗号通貨は下落相場の中、投機や草コインの話しはかなり静かになり、実際に動くサービスを作ったり、先端技術の議論などに焦点が移ったのではないのでしょうか。

「仮想通貨元年」で、投機を入り口として入ってきたユーザーも、実際に暗号通貨を使ってどんなサービスを使いたいか、どんな社会にしたいのかということを考え始め、中にはプロダクトを作りはじめる人も多く現れるでしょう。

暗号通貨領域での起業について、現時点においての仮説を書いてみようと思います。

取引所の椅子は埋まったという仮説

思うのですが、今後、日本であればビットフライヤー、アメリカであればCoinbase、アルトコインであればBinanceを超える取引所は現れないのではないかと思います。

ただ、金融領域という特殊性があるので、もしかしたらメガバンクや既存の大手証券会社が取引所をはじめて、彼ら以上のユーザーベースと取引ボリュームを獲得する可能性がありますが、少なくともベンチャーからスタートして彼らを超える取引所はもう出ないと仮説をたてています。

よく思うのですが、ひとつの領域で勝ち残るプレイヤーが創業される期間はある程度きまっています。

例えば、インターネットの検索エンジンでは、yahooの創業は1995年、Bing(MSN)は1995年、googleの創業は1998年です。
SNSであれば、Twitterは2006年創業、Facebookが学生に限らない全米一般公開したのも2006年です。
メッセージングアプリでは、WhatsAppは2009年創業、LINEは2012年創業、テレグラムは2013年創業です。
UBERをはじめとするライドシェア各社も、2009-2012年創業に固まっていて、これから新規参入はあまり考えられないでしょう。

このようにそれぞれの領域のプレイヤーはある期間で創業されていて、今まで残っているプレイヤーの顔ぶれは変わらず、その後にでてきたプレイヤーは彼らをリプレイスできません。
彼らと競争力を持つには、新しいジャンルをなにか確立しなければいけません。
例えば、SNSというコンセプトが出来上がったあとに、通常SNSはテキストがコミュニケーション中心であったのに、写真だけのSNSのInstagramができたようにです。

これは一度その領域が最初に立ち上がるときが一番ユーザー獲得コストが最も安く、そのあとはスイッチングコストも高くなることや、領域が立ち上がる時が一番投資も集めやすいなど、他にも複合的な理由による現象だと思います。

そういった視点で見ると、「暗号通貨の取引所」というジャンルでみたら、プレイヤーは既にある程度出揃ったのではないか?とも、最近思っています。
他には、マイニングのプレイヤーもBitmainを大きく超えるプレイヤーがこれから出てくることは想像が難しいです。

サービス・アプリケーションレイヤーでの事業について

この仮説を前提にするとしたらですが、「取引所」という椅子は既にとられていて、今からであれば分散型取引所や、サービスレイヤーということになります。

先日は、Coinboardを運営するLOGICAの松永 大 (Masaru Matsunaga)さんをゲストに「暗号通貨領域でスタートアップすること」をテーマに研究所サロンの放送収録をしました。

RELATED POST
ポートフォリオサービスを運営する株式会社LOGICA・松永氏に聞く「暗号通貨領域でスタートアップするということ。」運営中のオンラインサロン、世界で生きる実践・研究所では、毎月1回、世界のどこかにビデオチャットをつなぎ、各国で事業をされている人や面白い...

その収録で、ポートフォリオサービスに特徴として、「ユーザーとの接触時間」を挙げていてこれはとても興味深いと思いました。

ユーザーは暗号通貨の取引所で資産が入っており、そこで売買するけど、自分の評価額を気にしてアプリを開く回数は多くなるのはポートフォリオサービスであるという可能性は十分にあります。
ユーザーとの接触時間を多くとれていれば、なにかしらの次の筋は見えそうな気もするので、面白い視点でした。

そういった視点でみると、「取引所」という大きい椅子は埋まったかも知れないけど、まだまだ椅子は残っている状態とも言えるし、これから1-3年でそれが1つずつ決まっていくとも言えます。

まあ、この仮説は完全に裏切られて、あっさりBinanceを超える取引所がもしかしたら出てきたりするかも知れませんし、証券トークンあどが出てきたら取引所も新しく出てきて役割分担をするかもしれません。

RELATED POST
配当トークン、および証券性の高いトークンの重要性。現実社会の経済活動とアセットをブロックチェーン上に乗せていくということ今年2月、SECの公聴会では、SEC委員長による「全てのICOトークンは証券である。」という発言もでました。 現在、SECは、80の暗...

走り書きですが、最近そんなことを考えています。
これからは、研究所サロンでも、コインストリートでも、もっとサービス作ってる人や、スタートアップしてる人も研究所サロンやコインストリートのゲストに呼びたいと思っています。

暗号通貨とブロックチェーンは、インターネット以来の大きいイノベーションであり、私たちの世代にとって最も大きいインパクトを与えパラダイムシフトを起こすと考えています。

d10n Lab(ディーテンエヌラボ)は、未来を思考する離合集散的なコミュニティオンラインサロンです。

暗号通貨のこと全般・投資リテラシー・移住など多様なトピックを扱うほか、嗜好が近いメンバーとも出会える場を目指しています。読みたいレポートをリクエストしたり、リサーチャーがマネタイズできるリサーチプログラムもあります。

FOR MORE DETAILS