a16zマフィアのネットワークのインフォグラフィック
シリコンバレーを拠点にするVCファンドであるa16zは、世界で最も暗号資産・ブロックチェーンに積極的なVCの一つです。
下記の図は、The Blockに掲載されたa16zの投資先プロジェクトと、ファンドオブファンドの形でLP出資をしているクリプトファンドのインフグラフィックです。

彼らをはじめとする海外クリプトファンドの動向について、これまで国内で最も配信してきた媒体は、d10n Labの各種レポートだと思いますが、こういった図になっていると壮観です。
そして、彼らがこの領域にここまで大きく踏み込んで大きく投資をできるのは、初期にcoinbaseとRippleに投資を出来ているからとも言えます。ここで数千億円クラスのキャピタルゲイン(含み益)があるからこの勝負ができています。
そのリターンがなければポートフォリオにクリプト比率が高すぎて、さすがにLPから不満がでるでしょう。
そして、この図の彼らの投資先が全て成功することはありえず、成功するのはごく一部であるということも認識すべきだと言えます。
前提
ブロックチェーンのプロジェクトの投資は、アーリーステージでクリプトファンドが投資をすることが2017年末から当たり前になりました。
これは過去に様々なレポートで指摘をしている通りです。
https://junyahirano.com/crypto_community_in_silicon_valley/https://junyahirano.com/project_list_invest_from_vc/




一時期喧伝された自由な投資の民主化とも言われたICOから、地域性と人的ネットワークが強く反映される、トラディショナルなベンチャー投資の色が強くなっています。
また、それに伴い、Twitterなどで散見をするに、リテールマーケットの各個人投資家も、投資選定をするにあたり、どのプロジェクト、またはどのトークンに、どのファンドが投資をしているか調査をしている人が多く見受けられるようになりました。
特に、このブロックチェーン領域で、活発に投資を行っているのはお馴染みのa16zであり、また、彼らがLP出資しているクリプトファンドも多くあり、これらが関わるディールは多くのメディアにカバーされます。
さて、こういった現状と同時に、著名ファンドが投資をしたらトークン価格が上がるというような現象も散見されます。(2018年9月のa16zによるMakerDAOへの投資後、価格が跳ね上がり、その後執筆時点まで高止まりしています)
通常、ベンチャーファンドの投資案件と、投資対象がリテールも含む二次流通市場で同時に取引をされることはこれまでなく、トークンマーケットならではの現象だと言えます。
ただし、このような現状を見ると、各ファンドがどのような投資を行っているかは重要なファクターではあるのものの、それをフォローするだけではあまりに危険です。
本レポートでは、このようなマーケットで身をおきながら、VCのビジネス構造について知っておくべきことを述べていきます。
目次
*前提
*ファンドビジネスの基本構造
*スタートアップのディールの成功・失敗の割合
*a16zの投資も高確率で失敗をするが、トータルでは勝つ。
*クリプトファンドから学ぶべきこと
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