コインチェック社のハッキング世界最高被害規模を更新したGOXと、同社記者会見について思うことを徒然

日本でアルトコインの取引高として恐らくトップであったコインチェック社が、顧客預かり資産であるXEM/NEMをハッキングされるという大事件が発生しています。
事件が発生した時点でのレートで被害額は580億円で、暗号通貨の歴史が始まって以来、最高のハッキング被害金額を更新したことになります。

事件が発覚した同日深夜に、コインチェックは記者会見を行い、その模様は、下記メディアで書き起こしされています。

【全文1/4】コインチェック、仮想通貨「NEM」の不正流出を受けて緊急会見 被害額は約580億円相当

記者の質問について思うことと、来るべき暗号通貨のネガティブキャンペーンの予見

さて、この記者会見ですが、コインチェック社をお勧めできる取引所ではないと公言し、同社が好きでないことをずっと言ってきた自分から見ても、記者会見後半には気持ち悪さを感じざるを得ませんでした。

記者の質問には明らかに前提知識不足も不足してるし、同じ質問を繰り返し、高圧的な態度でただ反省コメントを引き出すのはメディアの仕事とは思えません。

後半のいくつかの質問から得られる回答は一ミリも価値をもたらさないもので、むしろ視聴者の時間を無駄に奪い、多くの人の気分を悪くした点で有害なので、転職したほうがいいんじゃないかなと思いました。
本人と世の中のために。

また、暗号通貨の不祥事を取り扱いたくてしょうがない人はいるだろうし、近いうち大きなネガティブキャンペーンに晒されると予見させる記者会見でもあったと思います。
そういったメディアの皆様におかれましては、本当に日本のためにならないので、胸に手をあてて生産性のある議論を促してほしい限りです。

コインチェック社に指摘されるべき批判

とはいえ、記者会見に対する感想は、当然、コインチェック社の擁護ではなく、同社の批を指摘すると、「コールドウォレットの作成は予定していたけど、技術的に難しい。」は陳腐な言い訳だと言わざるを得ません。
もし色々な事情で、厳重な管理体制を構築するまでいかなくても、秘密鍵を紙にエクスポートして貸し金庫に入れておくことくらいはすぐに出来たはず。

そういった簡易的なペーパーウォレットにも対応せず、アフィリエイトやCMで顧客獲得を優先にしてたことは客観的にみて事実と言わざるを得なく、その経営姿勢は批判されて然るべきといえます。
そのCMやアフィリエイトの原資も、金融業としては「暴利」ともいえるスプレッドから成り立っており、個人的にはそれらの経営姿勢を総合的に好ましいと思えず、同社のアフィリエイトプログラムが金銭的には魅力的であっても、ある時期に本ブログの主要記事から同取引所のリンクを削除しました。

同社が、これから出来るのは最悪な状況のなかでベターな対応策を示し、実行することしかできません。
コインチェックに資産を預けていたユーザーの資産も、少しでも十全に近く戻ることを応援してます。

また、コインチェックにお金を預けてるユーザーにはお悔やみ申し上げたうえで、日本のビジネスサイドも顧客も本件から学べることは沢山あると思います。
自分は余程じゃなければ、取引所のカウンターパーティリスクは大きくとれないし、暗号通貨は、そもそもそういう思想のもとに生まれました。

暗号通貨は本質的には自己責任です。
これは度々指摘してきましたし、例えば、この記事はコインチェック社が人気を得だした2017年5月の記事です。
https://junyahirano.com/archives/1487

・・・・・

2018年1月、日本人はトラストレスを学ぶ。
これが後に、同国を本当の意味で暗号通貨大国にするきっかけになる出来事だとはこの時誰も知りはしなかった。。。

と後に言えるといいですね。

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