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MakerDAOのガバナンストークンであるMKRを投資対象として検討する。将来価値を考えるために見るべき指標、考え方

d10n Labでは、「MakerDAOのガバナンストークンであるMKRを投資対象として検討する。将来価値を考えるために見るべき指標、考え方」のレポートを配信しました。

前提

本レポートでは、MakerDAO及びそのStablecoinのDAIのシステムに関わるガバナンストークンであるMKRについての将来価値を考えるために見るべき指標や評価算定の考え方について考察を行います。
MakerDAOのコントラクトアドレスには執筆時点で、約2%のETHがデポジットされており、そのETHを裏付けにしてStablecoinが発行されています。
パーミッションレスなシステムによって稼働するStablecoinとして、ここまでスケールをしている事例は暗号通貨史上で初めてです。

基本的なMakerDAOの仕組みやトークンモデルについては、過去のレポートで配信をしています。
トークンモデルの評価算定について考察を深める前に、仕組みを知っていることは大前提になりますので、未読な方はこちらを参照ください。

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評価算定についての考え方を述べる前に、筆者は、MKRを保有している投資家の立場であることも開示しておきます。
そのため、出来る限り排除をすることに努めますが、バイアスが含まれている可能性があることを留意頂いた上で読み進めていただければ幸いです。
なお、本レポートは、投資を助言するものではなく、情報共有を主な目的としたものです。
投資への責任を負うものでもなく、投資助言にあたるものでもありません。
恐らく執筆時点において、ETHの将来価値を検討するレポートとして最も広範なトピックに言及をした文章になっているかと思います。

MKRのトークンホルダーの権利、将来価値を考えるために見るべき指標

おさらいになりますが、MKRのトークンモデルについて基礎的なことを振り返ります。
MakerDAOのトークンモデルは主には、下記の2つです。

・ガバナンストークンとしてのMKR
MKRは、ガバナンストークンで、何かしらの決定に対して投票をする権利を得ます。
ガバナンスの範囲は、
・Stability Fee(DAI生成の金利)
・Multi-Collateral DAI(担保が複数になったとき、何を採用するか)
・ロスカットレシオ
・将来の開発方針

などが含まれます。
トークンホルダーによるStability Feeの調整投票は、これまでも行われています。
Stability Feeは、これまで投票によって、2.5%→0.5%→1%と変更してきており、今後もトークンホルダーの投票によって変更されます。

・ユティリティートークンとしてのMKR
MKRは、Stability Feeの支払いにも用いられます。
DAIを生成をする際に、金利を支払う必要がありますが、これはMKRによって支払いが行われます。
同時に、支払いに用いられたMKRは、その時点でバーンがされます。
このStability Feeの支払いはユーザーが直接MKRを支払うのではなく、Stability Fee分のMKRをスマートコントラクトがDEXから自動で購入をして、バーンをします。

本レポートでは、上記の要素2点が、MKRの価格にどのような作用を生み出すかを考えることになります。
基本的にはガバナンスとしての機能とユティリティとしての機能の2つがあり、それら両方を考えることになります。

ガバナンストークンの評価算定については、過去のレポートで触れたので、それの応用になります。

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トークンの評価算定を試みるにあたり、非常に良い事例であるといえ、これらの考え方は、他のトークンの評価算定や投資判断にも役立つ良いモデルケースでしょう。参考になればと思います。

目次
*前提
*MKRのトークンホルダーの権利、将来価値を考えるために見るべき指標
*ガバナンストークンの価値
*執筆時点でのDAI及び、MakerDAOの持つネットワーク効果
*MakerDAOのトークンはどのくらいバーンをされるか
*株式会社のPER(株価収益率)でMKRトークン価格を評価算定する。
*MakerDAO・MKRトークンのリスク
*トークンの評価算定を踏まえての、MKRの投資判断
*総論

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