Ethereum

EthereumのNon Fungible Tokenが切り開く未来、将来の応用のされ方について。

Ethereum上のゲームを活発にさせたきっかけであるERC721

Ethereumのトークン規格のひとつであるERC721は、それを使ったCryptoKittiesというゲームを作り出し、後続のDappsゲームを多く生み出しました。

CryptoKittiesは、昨年末に一時、Etherum全体のネットワークで、トランザクションの多くを占めて、ICOに次ぐEthereumのキラーアプリは猫の声だったと皮肉も交えて語られました。

CryptoKitties自体も、先日、Andreessen HorowitzとUnion Square Venturesなどから12M$の資金調達をし、その後、ERC721の規格を使うプロジェクトは多く現れました。
とはいっても、先日説明したように、CryptoKittiesをはじめとしたアプリケーションのアクティブユーザーはまだ少ない段階にあります。

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また、CryptoKitties自体は、自分より後発のプレイヤーに猫を売りつけることを期待して猫を買うことを誘発させていて、誤解を恐れず言うならば、CryptoKittiesは猫をインターフェイスにしたネズミ講といってもいいかもしれません。

そういった単品のゲームでの批評はともかく、Non-Fungible Tokenは、今の所、ゲームで利用されていることが最も多いですが、今後は現実世界のアセットのトークナイズという大きな領域にも入り込んでくることが見込まれる重要なトークン規格です。
なおリアルワールドアセットのトークン化などの重要性については、過去にこちらのレポートを配信しました。

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Non-Fungible tokenのコードをメインで書いたWilliam Entriken氏もリアルワールドアセットのトークン化をERC721で行うことを構想して、このトークン規格を作っています。

Beyond CryptoKitties: ERC721 non-fungible tokens on blockchain explained


2018Q2には、DEXプロトコルの0XでもERC721で構築ができるようになり、おそらくERC721規格をDEXで交換することはさらに行いやすくなるだろうと思います。
本レポートでは、現状のNon-Fungible Tokenとはそもそも何であるかをおさらいし、現状どのような使用のされ方をしているか整理し、今後どのような応用ができるか考察を深めていきます。

そもそもNon-Fungible Token(代替可能性のないトークン)とは?

Cryptokittiesをはじめとし、その他の多くのEthereum関連のゲームも、ERC721という規格のトークンを使用しています。
この規格に準拠した形では、NFT(Non-Fungible Token)という、新しいタイプのトークンを扱えるというところに特色があります。
Fungibility(ファンジビリティ)とは「代替可能性」を指します。
アリスの持っている1000円とボブが持っている1000円は、どちらの1000円も常に同じ1000円でありこの状態をFungibleといいます。
これはビットコインも同じであり、アリスの持っている1BTCとボブの持っている1BTCは同じ1BTCでのはずです。

ビットコインはパブリックブロックチェーンで追跡ができ、犯罪の手垢のあるビットコインの価値とそうでないビットコインの価値は相違があるはずである、という反論をする人もいそうですが、ややこしくなるので、ここではその話はやめましょう。

基本的に誰が持っている1BTCも同じ1BTCも同じであり、ほとんどFungibleです。これを代替可能性があるというわけです。
これに対して、Non-Fungible Tokenとは、Fungibleでないこと、つまり代替可能性がないことを前提にしています。
そのトークンそれぞれに色をつけられるという仕様です。
具体的には、ゲームを有利に進められる固有のパラメータや、ゲームの文脈以外でも利用できるかもしれないメタデータを各トークンに処理できます。
だからこそ、Aという猫と、Bという猫の価値は違うもので、あるレアな猫は1000万円で販売されるなんてことが成立します。
因みに、このERC721をEthereumにプロポーザルした提案者には、CryptokittiesのCo-founderでもあるDieter Shirley氏も含まれており、同氏が開発するゲームにおいて、どれだけ重要なEthereumのコア機能かはここからも伺い知れます。

実は、ERC721でEthereumに実装されたNon-Fungible Tokenは、暗号通貨ではじめてのコンセプトではありませんでした。
ビットコインでは2013年にカラードコインという仕様が提案され、カラーの識別子と量を管理し、Non-Fungibleのトークンを作れる試みがされていました。
しかし、これはビットコインのブロックサイズではうまく機能をせず、トークンの発行の役割は2016年頭くらいからEthereumのERC20にとってかわられ、2017年にはNon-FungibleトークンもEthereumが扱うようになった格好です。

目次
■Non-Fungible Tokenの権利についての応用例
■NFTを使用しているプロジェクトマップ・非ゲーム系でユニークなNFTの使い方をされるアプリケーション(3)

■NFTを使用しているプロジェクトマップ・ゲーム系なNFTの使い方をされるアプリケーション(3)
■NFTを使用しているプロジェクトマップ・マーケットプレイス(2)
■現在でているプロジェクトの総括
■NFTの応用アイデア part1
■NFTの応用アイデア part2
■NFTの応用アイデア part3
■現在でているプロジェクトの総括
■NFT(Non-Fungible Token)の将来を考える

本投稿は研究所サロンで配信をした記事を転載したものです。

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