暗号通貨マーケット

暗号通貨マーケットの最重要トピック、ビットコインETFが与えるインパクトとその実現性、その先にある世界や周辺ビジネスについて

7月8日に、CBOE(シカゴ・オプション取引所)がビットコインETFを上場申請しました。

ビットコインETFは、長らく期待されており、全ての機関投資家がビットコインを買うための選択肢をしっかりと得ることになる入り口として期待されています。

研究所サロンでは、
ビットコインのETFに関連する重要な事項
・ETFの実現性
・現在のアメリカの暗号通貨に対する姿勢や足場固めの状況
・ビットコインETFの周辺に生まれているビジネスなどについてのを解説したレポートを配信しました。

ETFは、長らく期待されるつつも未だ実現しておらず、個人投資家からは、この期待についてやや食傷ムードも感じられますが、ETFは依然として非常に重要なトピックです。

CBOE(シカゴ・オプション取引所)がビットコインETF(上場投資信託)を申請

まず、今回のニュースについて触れます。
7月8日に、CBOE(シカゴ・オプション取引所)がビットコインETF(上場投資信託)を申請しました。
以下がSECによる申請をうけとったことについてオリジナルのリリースです。

*SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION
https://www.sec.gov/rules/sro/cboebzx/2018/34-83520.pdf

より正確には、CBOEは取引所であり、ニューヨークをベースにする金融系企業であるVanEck社と技術系企業であるSolidX社の2社が構築をするETFを、CBOEがリストをしたいという申請をしています。
CBOEは、イリノイ州のシカゴ拠点のデリバティブ取引所です。
CBOEは、ビットコインの市場整備に前向きで、昨年12月にはすでに先物を上場させており、ETFについても、かねてより上場を実現させることには真剣でした。
今年の1月には、SECに対して、暗号通貨関連の商品、つまりETFの上場許可を検討する書簡をCBOEが提出しています。

*Re: Staff Letter: Engaging on Fund Innovation and Cryptocurrency-related Holdings (the “Staff Letter”


http://www.cboe.com/publish/ComLet/20180323.pdf

アメリカの金融市場では、ニューヨーク証券取引所は金融取引所の代表格であり、後発で設立された市場であるCBOEは、市場のルールが整備されていなかったオプション取引を、一定の規制の下に監督された市場形成を目指し設立されたという歴史を持ちます。
そうした取引所が、今、当時のオプション市場と同じく市場整備がされていないビットコインをはじめとした暗号通貨に真剣に向き合い、ポジションを取りたいと考えているのは自然だといえます。

CBOEが今回提案している形式のETFは、指数連動型ではなく、実際の現物のビットコインETFが結びついている形式のものになり、もし上場されることになれば、価格への影響も大きいことが予想をされます。

現在、再び、ビットコインETFへの期待が再燃しつつある機運があります。
ビットコインETFは、3-4年の積年であり、今年の年初には、それまで申請をされていた多くのビットコインETFがSECに申請却下をされました。

そのなかでも特に記憶に残るものは、ウィンクルボス兄弟のGemniが申請を行なっていたビットコインETFでしょう。

これらが却下された理由はいくつか挙げられますが、最も主要なものが、流動性は保証できるかという問題や、市場操作が可能である可能性、ボラティリティの高さなどです。

CBOEが上場申請をしたビットコインETFは上場承認されるのか?

さて、今回のCBOEが上場申請をしたETFは果たして承認されるのでしょうか。

もちろんビットコインETF上場という一大イベントがそう簡単に実現するとも思っていませんが、フラットに見て、今まで提案されたビットコインETFと比べると、相対的には、承認される可能性が高いのでは、となんとなく感じます。

以下にその理由を述べます。

①:ビットコインとEthereumはコモディティである、とSECが今年に見解を出しましたが、その後、初のETFの申請が今回です。
②:連邦政府公認のデリバティブ取引所です。そして、事実として、昨年、一番にビットコイン先物を上場を承認させることが出来たという実績を持ち、ETFでも一番に承認を獲得されるのではという期待があります。
③:今回のETFの商品は、1つのポーションが25BTC(約$165,000USD)で、機関投資家、または大口個人投資家を対象としており、個人投資家がボラティリティによって大損するというような事件が起きないようにある程度配慮されています。
④:裏付けされているビットコインの保管について、なにか事件が起きたとしても、125Millionまでは複数の保険会社から保険がおりるように取り計らっている。
⑤:ビットコインの保管に関連をするセキュリティには、SolidX社というブロックチェーン企業が技術提供している。

実際に承認されるかどうか、こればかりは、結果を待たないとわかりませんが、CBOEもコモディティの見解が出てから満を時したCBOEの申請であるという格好だと見て取れます。

現在のアメリカの暗号通貨に対する姿勢や足場固めの状況について

今回のETFも承認されない可能性は十分に大きいですが、今回の審査結果に問わず、個人的には、米国でのETFの承認は時間の問題になった段階だろうと捉えています。
アメリカの暗号通貨に対する姿勢や枠組みを整える姿勢は概ねポジティブです。

米国では、ETFは、1940年に制定されたInvestment Company Act of 1940(投資会社法)に基づいて規制されています。

SECとしては、この規制に基づいて、ETFの申請を審査をします。

これまでビットコインETFは却下されてきましたが、必ずしも、SECが暗号通貨のETFを上場させたくないと考えているわけではなく、この規制に基づいて公正な審査をしなくてはならないからです。

却下の理由は、算定基準などは、本レポートでより詳しく後述しますが、最も主要なものが、流動性は保証できるかという問題や、市場操作が可能である可能性、ボラティリティの高さなどです。
そして、このETFの上場申請の承認を、今の規制をより簡易的なものにするべきではないかという緩和案を、2018年6月28日に行なっています。
このタイミングで、この提案は、明らかにビットコインETFを意識している提案だと捉えることができます。

*U.S. securities regulator unveils proposal to ease ETF approvals
https://www.reuters.com/article/us-usa-sec-etf/u-s-securities-regulator-unveils-proposal-to-ease-etf-approvals-idUSKBN1JO2EV?utm_source=reddit.com

そもそもアメリカは世界最大の証券取引所を持つ金融分野でポジションをとっている国で、スイスなどの国が暗号通貨分野で先進的な動きをすることを易々と見過ごすわけがありません。
こうした動きだけで見ても、アメリカの暗号通貨に対する動きは非常に強かかつ、早いペースで進んでいますし、また、ビットコインやEthereumはコモディティであり、ICOトークンは証券であるという住み分けも進みつつあります。
USの規制の整備は、堅調だと言えます。

研究所サロンでは、ビットコインETFの周りにある様々な事項を概観するレポートを配信しました。

非常に網羅性の高いレポートに仕上がったかと思います。ビットコインETFは、中期でマーケットにとって最重要トピックですので、ぜひご覧ください。

目次

■CBOE(シカゴ・オプション取引所)がビットコインETF(上場投資信託)を申請
■CBOEが上場申請をしたビットコインETFは上場承認されるのか?
■現在のアメリカの暗号通貨に対する姿勢や足場固めの状況について
■これまでビットコインETFが承認されていなかった理由の詳細解説
■暗号通貨ETFの周辺に生まれる産業について
(1)事例
(2)事例
■ETFは本当に市場にとってポジティブな影響をもたらし、機関投資家の入り口になるのか
■ゴールドのETFの歴史
■ビットコインETFの先にあるさらなる市場の発展

(続きは、研究所サロンに入会してお読みください。)

一度研究所に、ご入会して頂くと研究所サロンの過去の500本以上のレポートやコラムが全て閲覧できる他、定期的に行なっている収録イベントの過去ログ、不定期で行っているイベントなどにアクセスできます。

暗号通貨とブロックチェーンは、インターネット以来の大きいイノベーションであり、私たちの世代にとって最も大きいインパクトを与えパラダイムシフトを起こすと考えています。

d10n Lab(ディーテンエヌラボ)は、未来を思考する離合集散的なコミュニティオンラインサロンです。

暗号通貨のこと全般・投資リテラシー・移住など多様なトピックを扱うほか、嗜好が近いメンバーとも出会える場を目指しています。読みたいレポートをリクエストしたり、リサーチャーがマネタイズできるリサーチプログラムもあります。

FOR MORE DETAILS