d10n Labでは、レポート「Libraに関する技術的観点で知っておくべきポイント。データ構造・コンセンサスアルゴリズム・パーミションレス化など」を配信しました。
前提
本レポートではLibraのブロックチェーンの技術仕様について概観します。
Libraの基礎的要素やLibra Coinのおおよその仕組みについては下記で網羅しました。

本レポートでは当該ブロックチェーンのデータ構造やコンセンサスアルゴリズムについて、テクニカルホワイトペーパー( https://developers.libra.org/docs/the-libra-blockchain-paper )を参照してカバーします。
アカウントベースのブロックチェーン
Libraはアカウントベースのデータモデルを採用しています。
Bitcoinなどに代表されるUTXO(Unspent Transaction Output
)モデルは、アセットの移転情報をブロックチェーンに書き込みます。
これは新しく生成したアドレスにコインを受けとるなどの工夫をすれば、最低限のプライバシーが担保できるというメリットがある一方で、複雑なスマートコントラクトの実行が困難であるというデメリットもあるデータモデルです。
一方、アカウントベースのブロックチェーンと言われるものは、その時点での状態(State)を毎ブロック更新をしていくよりデータベースに近い性質を持ちます。
アカウントベースは、EthereumやEOSに代表されるモデルで、Libraもこれを採用します。
LIbraはスマートコントラクトも実行出来るブロックチェーンを施行することから、アカウントベースを採用することは筋が通っています。
本レポートでは下記を解説しています。
目次
*前提
*アカウントベースのブロックチェーン
*トランザクションの実行モデル
*データ構造
*コンセンサスアルゴリズム・Byzantine Fault Tolerant Consensus
*ネットワークパフォーマンスとバリデータセット
*総論
(続きは、d10n Labコミュニティに入会してお読みください。)
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