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Operaブラウザの暗号通貨ウォレット対応、何故BitmainはOperaに関心を持つのかについて

7月2日、Opera Ltd.がアメリカ証券市場のNasdaqで上場申請をしました。
IPOが実現をする場合、115Millionの同社株が売り出されます。
その翌週、マイニング企業最大手のBitmainは、このIPOに対して、50Milliionの購入オファーをしています。

Browser Maker Opera Files For A $115 Million US IPO, Bitmain offers $50 Million

さらに、この発表後、OperaはAndroidのモバイルブラウザで、暗号通貨ウォレットの標準装備を発表しました。

Bitmain-Backed Opera Web Browser Adds Built-In Ethereum Wallet

Operaが、これから暗号通貨対応をして、どのようなユーザーインターフェイスになるかについては、同社から動画が公開されています。

また、Bitmainに関しては、今月、時価総額12Billion(約1.4兆円)のバリュエーションで、Sequoia Capital China、Coatue、シンガポールの政府系ファンドなどから300-400M$のl資金調達をしたことを中国メディアのCaixinが伝えています。
研究所サロンで配信をしたレポートでは、Operaブラウザとはなにか、現在の収益モデルを確認し、BitmainがなぜOperaブラウザに関心を持つのかについて考察をしていきます。

Operaブラウザとはなにか

まずOperaの、ユーザー規模ですが、同社の上場申請資料( https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1737450/000114420418036749/tv496863-f1.htm )の数字によると、MAUはスマートフォンとPCを合計して、2.5億人です。
このうち1.8億人がスマートフォン版で、こちらの数字は現在も伸び続けています。

Operaブラウザは、1995年にノルウェーで創業されました

当初のOperaブラウザは、有料で販売されていました。
その後、ブラウザの上部に常にOperaから広告が流れてくる無料モデルなど、いくつかのマネタイズモデルを経て、2005年に完全無料のブラウザが提供開始されます。
グローバルではブラウザとして6位のシェアを持つ

今であれば、ブラウザが有料であったり、ブラウザプロバイダ自身から広告が配信されることは想像がしにくいですが、ブラウザ黎明期には様々なモデルが試験されたのだろうと振り返れます。
暗号通貨・ブロックチェーン業界の今も似たようなものなのではないかと思います。

Operaは、2016年に複数の中国企業から買収を提案され、セキュリティ大手のQihoo 360がリードをする中国企業コンソーシアムに事業売却をします。
このとき、広告事業に関しては買収がされずに、Operaは2つに別れることになり、Opera Limitedがブラウザ運営企業です。

Operaブラウザの現在のビジネスモデル

同社の上場申請資料によると、2017年のOperaの営業収益は128.9M$で、純利益は6.1M$でした。

Operaの現在の収益源は下記の3つです。
Operaでの収入源は「ブラウザ検索」「広告」「ライセンス」の3つとなっています。

①検索エンジンをクライアントによるもの
Operaの検索エンジンのデフォルトは、基本的にGoogleで、ロシア地域ではYandexです。
これをデフォルトにすることで、検索エンジン会社から収入を得ます。
これがOperaのメインの収益源であり、売上の約半分を占めています。
さらにそのほとんどがgoogleをクライアントにするものであり、つまりOperaの売上の大部分はgoogleからによるものです。

②アドバイタイジング
Operaブラウザによるブックマークのリコメンドなどによる広告サービスで、サービスをプロモーションする際に、広告収入を得ます。
Facebook、Ebay、Booking.com、Amazonなどを顧客に抱えており、MAU2.5億人がいるブラウザの強さが分かります。

③ライセンス収入
出荷時のスマートフォンにOperaのブラウザをプレインストールをして、広告収入を得ます。
通常、プレインストールはサービス側がフィーを支払うのですが、Operaは受け取っている点で、これはとても特殊です。
ここからは、OperaはgoogleやMicrosoftが提供する以外の企業が提供をする数少ないブラウザ企業として、ユニークなポジションであることが浮かびあがります。

さて、このOperaをBitmainが獲得する理由や、ブラウザ企業が暗号通貨に対応をすることのインパクト、さらにBitmainはなぜOperaブラウザに関心を持つのか、ウォレットやDappsのエコシステムの未来予想までレポートでは配信しています。
関心がある方は研究所サロンにご入会してお読みください。

■目次
・Operaブラウザとはなにか
・Operaブラウザの現在のビジネスモデル
・Operaブラウザの暗号通貨対応のインパクト
・見え始めた暗号通貨ウォレットのマネタイズモデルの解
・BitmainはなぜOperaブラウザに関心を持つのか、ウォレットやDappsのエコシステムの未来予想

(続きは、研究所サロンに入会してお読みください。)

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