TRON

P2Pファイル共有プロトコルBitTorrent、その仕組みと略歴、TRONファウンダーのの買収、トークン発行まで。

d10n Labでは、「2Pファイル共有プロトコルBitTorrent、その仕組みと略歴、TRONファウンダーのの買収、トークン発行まで。」を配信しました。

前提・P2Pファイル共有プロトコルBitTorrentとは

BitTorrentは、P2Pのファイル共有システムのプロトコル、およびこれを採用したソフトウェアを指します。
2003年にBram Cohenによって公開されたBItTorrentは、P2Pのファイル共有システムとして現在使われているもので最も長い歴史を持つ形式のひとつであり、そのトラフィックも非常に大きいオープンソースプロジェクトです。

BItTorrentは、ネットワーク内のピアが協力しあい、ファイルのアップロードおよび、ダウンロードを効率的に行う仕組みです。

BitTorrentのプロトコルを採用したソフトウェアがインターネットで占めるトラフィックは、2008-2010年頃がピークで当時、全トラフィックの30%程度を処理していたと報告されています。
いずれにしても正確な数値は定かではありませんが、当時、非常に巨大なトラフィックを持つことは確かですし、今でも重要なファイル共有プロトコルです。

2018年6月にTRONのファウンダーであるJustin Sun氏が、このBIttorrentの開発を主導する株式会社であるRainberry, Inc(旧BitTorrent, Inc)を買収しました。
BIttorrentは、2019年1月にICOを行い、BTT(BIttorrent Token)を発行し、プロトコルの一部にこのトークンのユースケースを組み込みます。

後述しますが、同買収については非難する声も多いです。
しかし、ブロックチェーンプロジェクトが既存のオープンソースのプロトコルをここまで大規模に買収をして、トークン設計を組み込むということ自体は、非常に珍しい事例であり、考察すべき事例であるとも言えます。

そこで、本レポートでは、BitTorrentの仕組みと略歴、トークン発行までを網羅して解説します。

BitTorrentの仕組み

BitTorrentは、2003年に公開されたプロジェクトですが、それ以前の従来のファイル共有ソフトウェアとは異なる点は、ファイルをネットワーク上に分散させているので、大きなファイルもトラフィックを集中せずに高速にファイルをダウンロードできます。
Napsterなどに代表される従来のP2Pソフトウェアの構図は、一極集中の形式です。
つまり、需要が高いファイルはダウンロードが集中して重くなります。
限られた数の豊富な帯域を持っているユーザの周りに、帯域の貧弱な大量のユーザがぶら下がる構図です。
このため、ある一つのファイルを取得するためにユーザが集まると、ダウンロード要求が一極集中し、全体の拡散速度としても豊富といわれた帯域を占有するだけの速度しか出すことが出来ません。

これに対してBitTorrentでは、「相手からファイルの一部を受けとるには、自分もファイルの一部を渡さなければならない」という仕組みを導入し、貧弱な帯域のユーザーでも、全体のファイル配布に協力できるようにしました。

BitTorrentでは、ファイルのダウンロード手順などが保存されている”torrentファイル”をもとに”ピース”と呼ばれるダウンロードしたいファイルの一部を交換し合います。
後述しますが、従来のP2Pファイル交換ソフトのようにファイルとファイルを交換するのではなく、ファイルの一部をダウンロードしながら他ユーザーにファイルの一部を渡す仕組みになっています。
すべてのピースをそろえればダウンロード完了となるため、参加ユーザーの誰もがファイル交換を補完し合いながら、全ユーザーへファイルが高速に行きわたることがBitTorrentのネットワークの特徴です。

d10n Labで配信したレポート全文では、より詳しいBitTorrentの仕組みと、Tronファウンダーによる買収、ICO、トークンモデル、それらの考察を書いています。

目次
*前提・P2Pファイル共有プロトコルBitTorrentとは
*BitTorrentの仕組み
*BitTorrentでファイルが共有される順序
*企業としてのBitTorrent
*TRONのファウンダーによる買収と、それに対する批判・指摘
*BitTorrent Token(BTT)のICO・トークンモデル
*BitTorrent Token(BTT)のトークンディストリビューション
*TRONとBitTorrentの関係についての考察と、興味深い点
*総論

 

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