バリデータプール

2019年4月現在のPoSを取り巻く現状を数字で概観する。今後の市場動向予測やバリデータプール事業者の競争環境について。

d10n Labでは、レポート「2019年4月現在のPoSを取り巻く現状を数字で概観する。今後の市場動向予測やバリデータプール事業者の競争環境について。」を配信しました。

前提

PoSの周りの経済圏、具体的にはステーキングプール(またはバリデータプール)についての話題が非常に活発になってきました。
バリデータプールとは、PoSのトークンを顧客から預託してもらい、代わりにノードを運用して、差分の手数料で収入を得るビジネスです。
このトピックについては、「これから出来るProof of Stakeの経済圏、その周辺のビジネスレイヤー、その考えうる影響など」のレポートを2018年末に配信しましたので、まず下記レポートを参照の上、本レポートを読み進めください。

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上記のレポートでは、各バリデータプール事業者が、主にCOSMOS HUBのローンチに合わせて、準備を行っていることを解説しました。
その後、2019年3月末にCOSMOS HUBがローンチをして、実際に準備中だった事業者がステーキングトークンのデポジット受け入れをスタートしたり、新規事業者が参入したり、様々な動きが見られます。
本レポートでは、それらの模様の解説、および考察を進めます。

PoSの関連市場の市場規模

まず、PoSの関連市場の市場規模について概観します。
2019年3月にInaugural Staking Summitが開催されました。そのイベントのまとめ記事を参照します。(参照:https://medium.com/@Melt_Dem/reflections-from-the-inaugural-staking-summit-145a5b632018?fbclid=IwAR2mRu7NKGqBPKRx-YYvO8DpP7JFy8Sv45rwJQBplMDOaFsbwDxUu32q7p8 )

3月26日時点の価格で計算し、時価総額が$100M以上のPoSのパブリックブロックチェーンは11個存在します。(マスターノードのDASHなども含む)
それらの時価総額の合計は約$9Billion(約1兆円)で、ステーキングによって生じる年間のインフレーション率の平均は4.8%です。

つまり、これを基準にすると、年間約$450Mがステーキングによるインフレーションで新規生成されるトークンです。
また、これは時価総額が$100Mを超えるブロックチェーンのみで計算されているので、LOOM NETWORKやNXT、Tomochainなどは含まれていません。
つまり、実際の市場はより大きいです。

参照:https://medium.com/@Melt_Dem/reflections-from-the-inaugural-staking-summit-145a5b632018?fbclid=IwAR2mRu7NKGqBPKRx-YYvO8DpP7JFy8Sv45rwJQBplMDOaFsbwDxUu32q7p8

加えて、重要な点として、2019Q2以降にローンチを控える、またはネットワークをPoSに移行する注目度の高いPoSのブロックチェーンが数多くあります。
以下のブロックチェーンが今後ローンチを控えています。
Cardano、Ethereu、OmiseGo、Aion、Polkadot、Nebula、Dfinity、Rchain、ICON、Phantasma、Fusionなどです。

PoSに準ずるアルゴリズムのブロックチェーンの時価総額に平均したインフレーションレートを割ることで、年間にインフレーションするトークンの総量が算出されます。
インフレーションされる量をそのまま市場規模と定義することには問題がありますが、この総量をベンチマークにして関連市場が生まれるため、目安にはされるべきでしょう。

PoSに準ずるアルゴリズムのブロックチェーンの時価総額は、Bitcoinを含むPoWのブロックチェーンの時価総額を早晩に超える可能性が高く、2017年にマイニング市場で高い影響力を得たBitmainのように、このPoS市場で急速に成長するプレーヤーが生まれることは有り得るでしょう。
そして、それを期待して、多くのプレーヤーが参入をしていると言えます。

Diarの記事によると、現在、EOSは全供給量に対して47%、DASHは54%、COSMOSは37%のトークンがステーキングされています。
その他のPoSのブロックチェーン全体で、全供給量の約40%がステーキングされています。

参照:http://diar.co/volume-3-issue-9/

d10n Labで配信したレポート全文では、PoS関連のエコシステムについて2019年4月現在の最新状況について更に広く概観をしています。

目次
*前提
*PoSの関連市場の市場規模
*続々と新規参入するバリデータプール事業者
*各バリデータプール事業者間の競争原理
*日本国内におけるバリデータビジネスについての将来を検討する。
*ステーキング・バリデータプール関連のリンク集
*総論

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