研究所サロンでは、indivさんに寄稿を頂き、暗号通貨・ブロックチェーン領域に特化して投資をしているファンドが、どのようなプロジェクトに投資をしているかデータベースを配信しました。
前回の主要VCからの暗号通貨への投資案件をまとめたものの続編です。

現在、暗号通貨ファンド(Crypto Fund)が多く立ち上がっています。
それについては、下記レポートで触れている通りです。


今回のデータベースは、暗号通貨やブロックチェーン領域のみに投資をするファンドを対象にしています。
・1confirmation
・malticoin capital
・BlockTower capital
・Blockchain capital
それぞれを合計して計48件の投資先をリストしています。2018年6月までの公開情報はほとんどカバーできているかと思います。
それぞれのファンドから、⑴投資先プロジェクト名、(2)投資時期、(3)調達金額、(4)プロジェクトの概要を整理しています。
研究所サロンでは、そのなかでも主要なファンドがどのようなプロジェクトに投資をしているかデータベースを作っています。
1confirmation
17年12月創業。CEOのNick TomainoはCoinbaseを経て1confirmation創業をし、シリコンバレーエリアを拠点にしています。
Nick Tomainoは、2013年にCoinbaseに1桁桁目の従業員としてキャリアを積んで、独立をした形になります。
投資スタイルとしては、有望なプロジェクトに初期から投資をするVCスタイルです。
1confirmationのアドバイザーには、下記の3名です。
Brendan Eich(Brave CEO、JavaScript考案者)
Balaji Srinivasan(元eran.com CEO、現在Coinbase CTO)
David Vorick(Siacoin共同創業者)
Multicoin Capital
17年8月創業。Kyle Samani、Tushar Jainがマネージングパートナーを務める。テキサス・オースティン拠点。
GPには、Vinny Lingham(Civic創業者)も入っています。
こちらもa16zがLP出資をしており、ロングタームで暗号通貨に投資をするファンドです。
BlockTower Capital
17年創業。CEOはMatthew Goetzでゴールドマン・サックスで副社長を経てBlockTower Capital創業しています。
BlockTower Capitalには、Andreessen HorowitzやUnion Square VenturesがLP出資をしており、2018年1月には140Millionをファンドレイズしており、クリプトファンドの中でも規模は大きめです。
このBlockTower Capitalは、ここで紹介している多くのファンドのようなVCスタイルのファンドではなく、ヘッジファンドスタイルで売りも仕掛けるファンドです。
Blochchain Capital
Bart Stephens, Bradford Stephensによって2013年に創業。サンフランシスコ拠点。
2013年に創業をした最も古いクリプトファンドです。
2013-2015年くらいの投資先を見ると、当時、有名だったほとんどの企業にBlockchain Capitalの資本が一部入っていたと言ってもいいすぎではないほど多くの投資をしています。
また、彼ら自身も非常に野心的な取り組みをしており、2017年に6月に組成した3号ファンドは、トークン化をするなどしています。
もちろんトークンは適格投資家のみ売買が許されています。
レポートイメージ

非常に有用なデータベースになっています。(続きは、研究所サロンに入会してお読みください。)
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