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取引所トークンを俯瞰する。Binanceモデルからからトレードマイニングまでを整理をして、それぞれの妥当性を検証する。

d10labでは、「取引所トークンを俯瞰する。Binanceモデルからからトレードマイニングまでを整理をして、それぞれの妥当性を検証する。」というレポートを配信しました。
本レポートでは取引所トークンについて概観していきます。

主要各取引所のトークン、設計概観、トレードマイニングの是非、などについて触れて行きます。

はじめに。取引所が発行するトークンとは。

現在、Binance、Fcoin、Huobi、Kucoin、Huobi、Bitmartなどをはじめとして様々な取引所がトークンを発行しています。
トークンのモデル設計は取引所ごとに異なり、2018年6月に入ってからは特にトレードマイニングという設計の取引所トークンが注目を浴びています。

一般的に取引所トークンは、中央集権取引所が発行をするトークンを指し、発行体が存在する株式会社発行のトークンです。
取引所トークンの元祖は、2017年に7月にICOをしたBinanceです。
その後、香港ベースの取引所であるKucoinなどがこのBinanceの設計を踏襲し、さらにHuobiなどがこれに続きます。

これらを第一世代の取引所トークンとすると、第二世代の取引所トークンがFcoinをはじめとしたものになります。
Fcoinは、Huobiの元CTOが2018年5月に創業をした取引所で、FTという自社トークンを発行し、トレードの出来高に応じてトークンを配布するモデルを設計され、これが一般的にトレードマイニングと呼ばれます。
一ヶ月もたたないうちに、CoinEx、CoinPark、BKEXといった取引所がFcoinのモデルを模倣し、トレードマイニングは一時トレンドになります。
今年の7月にトレードマイニングの人気はピークになり、出来高上位の取引所は、ほとんどがトレードマイニングを採用する取引所となりましたが、これについてはフェイクのボリュームであるという批判もあり、BinancneのCEOなどはトークン設計自体が詐欺的である、とも批判をするなど議論を呼んでいます。

本レポートでは、主要取引所トークンのモデルを整理し個別の考察をしたあとで、各トークンモデルを比較して、より詳細な分析を試みます。

取引所トークンは、現実のキャッシュフローに紐づく現状ほぼ唯一のトークンカテゴリ

大まかに取引所トークンに付与される機能は、以下の中から複数が採用されます。

・取引所が営業利益の一部を買い戻し
・取引所が営業利益の一部をトークンホルダーに配当をする
・取引手数料の割引
・新規上場トークンの投票
・保有しているとなにかしらのVIP特典(アフィリエイト特典優遇など)
・ディストリビューションの方式としてのトレードマイニング

などになります。

重要な点として、現在流通をしているほとんどのトークンは使い道がごく少ししかない、または、使い道が不明なユティリティートークンであることに対して、取引所トークンは、いずれのモデルも、株式会社が将来に生み出す現実のキャッシュフロー価値に紐づくものであるということです。

その点では、取引所トークンは、広義の証券トークンとも言えます。

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また、いずれのモデルも、そのトークンによってユーザーの動きを誘導している点で、株式会社がトークンを発行したことによって、企業と利用者の双方のメリットがどのように向上が出来るか、企業にとっては競合企業に対してより有利な競争ができるか、を試行している最先端の実験場であるとも言えます。

Binanceにしても、その成長速度のバックグラウンドには同社のトークンが大きく寄与しています。

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仮に、「トークンエコノミー」という言葉を、「トークンによってユーザーの行動に影響を与えること」と定義をした場合、パブリックプロトコルであるビットコインやEthereumを除いて、これほどユーザーを動かしている事例はありません。

その点でも、「取引所が発行をするトークン」ではなく、より広範に「株式会社が発行をするトークン」というこのトークン設計見方で分析をしても、得られる発見は多いと思います。

レポート全文では、各取引所の発行するトークンモデルを整理し、またTrans-fee mining(通称:トレードマイニング)をBinanceのCZは何故詐欺的だと指摘しているのかの解説、さらに実際には詐欺的なのかの考察など取引所トークンを総合的に見ていきます。
続きは、d10labのコミュニティで配信をしたレポートをお読みください。

目次
■はじめに。取引所が発行するトークンとは。

■取引所トークンは、現実のキャッシュフローに紐づく現状ほぼ唯一のトークンカテゴリ

■取引所トークンのモデル事例と考察①:Binance
■取引所トークンのモデル事例と考察②:Huobi
■取引所トークンのモデル事例と考察③:2018年5月に創業をしたFCoinと、Trans-fee mining
■取引所トークンのモデル事例と考察③:FTのディストリビューション、FTトークンの設計
■取引所トークンのモデル事例と考察③:Trans-fee miningの基本設計、FTの発行メカニズム
■取引所トークンのモデル事例と考察③:FT以外のFcoinトークンのFcandy、Locking as Mining について
■BinanceのCEO・CZのトレードマイニングへの批判点
■Fcoin・CEOの「トレードマイニングはスキャム」に対する反論
■Trans-fee miningの是非に対する見解、問題点を分解し、より可能性のあるTrans-fee miningを検討する
■取引所トークン総論

(続きは、研究所サロンに入会してお読みください。)
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