Dapps

Celer Networkの概要。Ethereumのレイヤー2であるState Channelを用いたプロジェクトの仕組み・トークン設計など

d10n Labでは、「Celer Networkの概要。Ethereumのレイヤー2であるState Channelを用いたプロジェクトの仕組み・トークン設計など」のレポートを配信しました。

前提

本レポートでは、Celer Networkについて取り上げます。
Celer Networkは、Ethereumのレイヤー2であるGeneralized State Channelを用いたプロジェクトです。
下記のレポートでも取り上げましたが、これまで多くのチームが研究開発をしてきたEthereumのレイヤー2の技術がそれぞれプロダクションレベルに近づいています。
Ethereumのレイヤー2とは、広義にオンチェーンではない部分でトランザクションを生成し、高速なトランザクション・スムーズなアプリケーションの使用体験を実現する技術です。

RELATED POST
Ethereumのウォレット、DAppsのUI/UXは将来どのように解決されるか。マスアダプションを実現するための様々なアプローチ。d10n Labでは、レポート「Ethereumのウォレット、DAppsのUI/UXは将来どのように解決されるか。マスアダプションを実現...

レイヤー2にはRaienやPlasmaなど様々な技術がありますが、その中でも先行しているものがState Channelの分野です。
そのState Channelを使ったプロジェクトとして中心プロジェクトの一つが、Celer Networkです。

Celer Networkは、自身のプロジェクト自体を「Layer-2 Scaling Platform」と表現しています。
Celer Networkは、State Channelを使用したオフチェーンの開発と、そのオフチェーンをアプリケーションベンダーが容易に使用が出来るSDKを開発しています。
エンドユーザー向けには、CelerXというレイヤー2のアプリケーションを使うことができるポータルアプリを準備しており、iosとAndroidでダウンロードできるようになる予定です。
Celer Networkは、2019Q2にメインネットで公開される予定です。
なおCeler Networkは、近々にはEthereumのレイヤー2で使用されることが想定されますが、様々なブロックチェーンに適用できるとしています。

本レポートでは、仕組みからトークン設計、その考察を行います。
Celer Networkサイト:https://www.celer.network/
ホワイトペーパー:https://www.celer.network/doc/CelerNetwork-Whitepaper.pdf
GitHub:https://github.com/celer-network
CelerX:https://celerx.app/

State Channe・Generalized State Channelとは

本章では、State ChannelとGeneralized State Channeについて、基本的な解説を行います。
Celer Networkがベースとしている技術アーキテクチャは、Generalized State Channelです。
まず、State Channel自体は、特定の参加者間でチャネルを開き、オフチェーンで状態遷移を行い、ある時点でオンチェーンに記録をするというものです。
この技術は、ペイメントチャネルの応用です。
オンチェーンに戻すときには不正がされないように、オフチェーン上で起こったトランザクションが正しく記録されるように様々な手法が議論および実装されています。
Plasmaと同様にレイヤー2と呼ばれるものですが、Plasmaは2wayペグを元にしてサイドチェーンを構築していることに対して、State Channelのアイデアはペイメントチャネルのアイデアを元にしています。

Lightning Networkもペイメントチャネルの応用ですが、State Channelもペイメントチャネルの応用で、State Channelの場合は、単純なペイメントだけではなくState(アカウントの状態)もオフチェーンに出来る点が特徴です。
つまりスマートコントラクトを用いたアプリケーションの実行がオフチェーン上で出来ます。
Plasmaが最初にホワイトペーパーが出てから、数多くの実装手段(Plasma MVP、Plasma Prime、Plasma Cashなど)が提案されていることと同様に、State Channelも多くの実装フレームワークが提案されています。
その中の一つが、Generalized State Channelです。

Generalized State Channelは、特定のアプリケーションに依存しないチャネルです。
新しいアプリケーションを導入するに当たってオンチェーンの状態遷移が必要ないチャンルであると定義できます。
より分かりやすく説明するならば、あるアプリケーションのために開かれたチャネルを別のアプリケーションでもそのまま使えるということです。

Generalized State Channelは、2018年4月に、CounterfactualというL4が主導するチームによって、ホワイトペーパー(参照: https://www.counterfactual.com/statechannels/ )がリリースされました。
この仕組みは、オフチェーンのチャネルとブロックチェーンがコミュニケーションをするためのopcodeが必要で、コアのブロックチェーンのアップデートも必要でしたが、それはEIP 1014・Skinny CREATE2として、2019年2月のConstantinopleのハードフォークの中に含まれました。(参照:https://eips.ethereum.org/EIPS/eip-1014 )

PlasamやState Channelなど全てのレイヤー2に該当する課題ですが、このレイヤーでバリデーター/オペレーターによる不正が起こったときに、それをどのように検知をして、ユーザー資産を守る実装をするかという課題です。
より簡潔に言い換えるならば、レイヤー2をどのようにトラストレス、またはトラストミニマイズにデザインするかという観点です。
Generalized State Channelも例に漏れず、その課題を引きずっており、同時にレイヤー2において、最も重要な点の一つでもあります。

Celer Networkでは、トークンによるインセンティブ設計でこれを解決しようとしており、アーキテクチャを概観の上で、レポートの後半部分はこの部分の解説に割くことになります。

d10n Labで配信したレポート全文では、以下を解説しています。

目次
*前提
*State Channe・Generalized State Channelとは
*Celer Networkのアーキテクチャ
*StateChannelの課題
*トークンを利用したゲーム理論でレイヤー2のスケーラビリティ・流動性・ 利用性を獲得する試み、トークン設計
*CLERのトークンディストリビューション
*パートナーシップなど
*総論

(続きは、d10n Labコミュニティに入会してお読みください。)
一度研究所に、ご入会して頂くとd10n Labの過去の700本以上のレポートやコラムが全て閲覧できる他、定期的に行なっている収録イベントの過去ログ、不定期で行っているイベントなどにアクセスできます。

暗号通貨とブロックチェーンは、インターネット以来の大きいイノベーションであり、私たちの世代にとって最も大きいインパクトを与えパラダイムシフトを起こすと考えています。

d10n Lab(ディーテンエヌラボ)は、未来を思考する離合集散的なリサーチコミュニティです。

暗号通貨のこと全般・投資リテラシー・移住など多様なトピックを扱うほか、嗜好が近いメンバーとも出会える場を目指しています。読みたいレポートをリクエストしたり、リサーチャーがマネタイズできるリサーチプログラムもあります。