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Ethereum上のマージン取引・デリバティブのプロトコルのdYdXを概観する。出来ること・仕組み・リスク。

d10n Labでは、Ethereum上のマージン取引・デリバティブのプロトコルのdYdXを概観するレポートを配信しました。

前提、dYdXとは

dYdXサイト: https://dydx.exchange/
dYdXホワイトペーパー: https://whitepaper.dydx.exchange/
dYdX ショートトークン・レバレッジドトークンホワイトペーパー: https://margintokens.dydx.exchange/

dYdXは、Ethereum上で構築されるデリバティブのプロトコルです。
dYdXは、第三者を信頼しない形でのEthereumアセット(ERC20トークン)のオプション取引やマージン取引を可能にします。

・マージン取引(空売り・レバレッジ買い)
・オプション取引(未来の特定の期日に特定の価格において対象のアセットを売買できる権利をトークン化する)

Coinbaseでエンジニアとして勤務をしていたAntonio Julianoが2017年に創業をしたプロジェクトです。
2018年10月には、シリーズAで、a16z、Polychain Capital、kindred+ ventures、Abstract ventures、1confirmation、BainCapital Ventures、CRAFT、VY Capitalなどから$10Mを調達しています。

dYdXは、Ethereum上のプロトコルであり、リレーヤーはこのプロトコルを用いて、デリバティブ市場を構築できます。
dYdXは、大きく分けて、マージントレーディングプロトコルとオプションプロトコルの2つで構成されています。
これに加えて、マージントークンというものがあります。
dYdXは、全ての分散型取引所に対応する予定ですが、まずは0xのリレーヤーのみで利用出来る形でローンチをしています。
このため、dYdXアーキテクチャを理解するためには、0xの理解をしている必要もあるといえ、それについては下記のレポートを参照ください。

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また、2019年1月時点でメインネットで稼働をしている機能はマージンプロトコルのみであり、他のロングやオプション取引は今後順次開発される予定です。

既存の金融市場において、デリバティブ市場は株式のマーケットより大きく、分散型金融の文脈でも重要なセクターになると見込まれています。

本レポートでは、このdYdXの仕組みの解説や考察を行います。

マージントレーディングプロトコル概要

本章では、dYdXのマージントレーディングプロトコルについて解説をします。
マージントレード(信用取引)とは、つまり借り入れを指します。

空売りとは、自身が保有していないトークンを借りる必要があり、この借入をスマートコントラクトで行います。
レバレッジロングとは、自身が保有している以上のDAIやETHを借り入れ、対象トークンの回ポジションを構築し、値上がりを期待することで、この借入をスマートコントラクトで行います。

借り入れは、貸し手が存在することで成立し、この借入は所定の期限で、あらかじめ決定された利息を足して返済される必要があり、これをスマートコントラクトで実行する必要があります。
通常の中央集権取引では、レバレッジ取引をする際、この借入が返済される保証を集権取引所が行っていることで、ロングやショートの機能を使えていますが、P2P・トラストレスでこれを行うためには、スマートコントラクトで自動執行する必要があります。

これを実現するため、dYdXは、トークンを貸したい人(利子を設定できる)がオーダーを出し、マージン取引をしたいトレーダーがそのオーダーをピックアップし、0xのリレーヤーで信用取引を行う、というういった動作をするプロトコルとして設計されています。

0xのようにオフチェーンでローンをオファーするオーダーをし、そのオーダーを取得してロングやショートをすることができます。

d10n Labで配信したレポート全文では、dYdXについてより詳しい仕組み・リスクなどを解説しています。

目次
*前提、dYdXとは
*マージントレーディングプロトコル概要
*マージントレーディングプロトコルのオープンの手順
*マージントレーディングプロトコルのクローズの手順
*マージントークン(ショートトークン・レバレッジドトークン)の概要
*dYdXプロトコルが利用できる取引所やリレーヤー
*dYdXに競合するようなプロトコルや類似プロジェクト
*dYdXは2019年1月現在どのくらい利用されているか。
*オプションプロトコル概要
*懸念点
*総論

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