暗号通貨マーケット

中国のブロックチェーン特化ファンドの投資動向、Huobi共同創業者が運営するNode Capital

本レポートは、Meika Yamamoto(ブログ:https://twitter.com/meikamiyamoto97、Twitter:https://twitter.com/meikamiyamoto97)さんの寄稿レポートです。
数回に分けて、中国のファンドの投資動向などをレポートいただきます。

中国のブロックチェーン業界の動向は、その情報があまり出回らないながらも、非常に重要度が高いです。
第一弾として、取引所Houbiの共同創業者が運営するファンドNode Capital(节点资本 )について取り上げます。

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本レポートは、中国の大手ブロックチェーンVC・Node Capital(中国語名:节点资本)についての分析記事です。
シリコンバレーをはじめとする欧米諸国のVCの情報はしばしば日本でも話題になりますが、言語の壁に阻まれるために中国を拠点とするVCの情報が日本に入ってくることは非常に稀です。

しかも中国の大陸で活動する企業の情報は、英語での情報発信を行う香港・シンガポールの企業と異なりさらに情報の取得が困難です。

しかし昨今ますますマーケットを拡大している中国のブロックチェーン市場を理解するには、中国企業の投資への態度やアクティビティを把握することが必要不可欠です。そこで今回のレポートからは、中国のベンチャーキャピタルについて仔細に分析していくことで、中国のクリプトへの投資状況と投資傾向、ないしはマーケットの特徴について書いていきたいと思います。

アウトラインについては以下の通りとなっています。

* Node Capitalのチーム、略歴などの概要
* Node Capitalの実際に行なっている投資とその傾向分析
投資先のプロジェクト、投資基準や理念に関する分析を行なっています。
* 直近のNode Capitalのアクティビティ
* 投資以外にもエコシステムの拡大のためにNodeがどのように活動しているか、直近の動向

を見ていきます。

Node Capitalのチーム、略歴など

Node Capital(http://www.nodecap.com/)は2015年10月29日に北京の海淀区で設立されたブロックチェーン専門ファンドです。もっとも2015年というかなり早い段階に設立されましたが、本格的に投資を開始したのは2017年末ごろからであるため、2017年が事実上の活動開始時期であると考えられます。創業以降莫大な人的・金銭的リソースを用いて、これまでにリード投資含む数十件の投資を行ってきました。

この海淀区は北京大学や清華大学といった大学・研究機関が密集していることから「大学区」と呼ばれ、政府や民間企業などの情報技術研究所が集中する中関地域は「中国のシリコンバレー」とも呼ばれます。

今年の2月には中国最大の検索エンジンBaidu(百度)が海淀区政府との間で「都市大脳」と呼称されるスマートシティの建設について提携することを発表するなど、いわば北京の中でもインターネットテクノロジの最先端を行く地であると言えるでしょう。

キーパーソン・杜均

Node Capitalを語る上で外せないのがFounderの杜均(ドゥ・ジュン)です。

Node Capitalが積極的な投資をできるのは、彼の豊かな業界知識と起業家経験に基づく知見の深さに依存することが大きな理由の一つです。
そしてNode Capitalの投資傾向やビジネスの立ち回りの流れを把握するには、彼の動向を把握することが必要不可欠です。

というのも、彼はNode Capitalの創始者であるのみならず、なんと中国三大取引所「Huobi(中国語名:火币)」、の元共同創始者でもあり、中国最大のクリプトメディア「金色财经」の創始者でもあります。

彼が立ち上げに参加した3プロジェクトはいずれも現在中国最大規模のプロジェクトになっており、彼自身もエンジェル投資家として投資しています。

ブロックチェーンに対する発言もしばしばメディアで話題になっており、さながらインフルエンサーの様相を呈しています。彼のweibo(中国版Twitter)アカウントはこちらです。

メディアで公開されている彼の生い立ちについての記事によれば、彼は高校生までは落ちこぼれだったようです。

しかし高校2年生の時にQQ(「Wechat」を運営する騰訊(騰訊)が開発している中国最大規模のSNS)による金稼ぎを思いついて以降ビジネスに目覚め(時には知らなかったとは言え違法事業を行いながらも)中国のビジネス界で少しずつ名前が知られていきました。

そして2013年によきビジネスパートナーであった李林からビットコインについての紹介を受け、同年彼ら2人を含む4人の共同創設者によってHuobiが設立されました。

ちなみに中国系取引所としては「Binance」が有名ですが、香港を除いた中国国内(中国人、香港住民は「中国大陸」と呼びます)においては圧倒的に「Huobi」が有名です。

Huobiは中国大陸のメディアで常に話題になっているのは「Huobi」であり、さながら日本国内の「Bitflyer」のような立ち位置を占めていると考えられます。

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レポート全文では、Node Capitalの投資先リストについて、各投資先の概要と調達ラウンドを共に整理、彼らの投資
スタイルの分析を行なっています。

目次
■Node Capitalのチーム、略歴など
■Node Capitalの投資先リスト(プロジェクトの概要、調達ラウンド)
■投資理念・投資基準
■最近のNode Capitalの動向
■総論

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