先日、bitcoin.orgのco founderであるCobra氏が、ビットコインとビットコインキャッシュのユーザーはお互い攻撃しあうのはやめて、協調しあうべきだとコメントしていました。これには全面的に同意です。
Going into 2018, Bitcoin users and Bitcoin Cash users should agree on some sort of truce and peace. No more “Bcash”, no more misrepresenting Bitcoin Cash as Bitcoin, no more attacking each other which only hurts us both. Only friendship and goodwill!
— Cøbra (@CobraBitcoin) 2017年12月26日
というのも既にビットコインおよび、ビットコインキャッシュには、それぞれ異なる開発コミュニティもユーザーも存在し、独立した発展を始めています。
一方、両サイドの一部には、過激派が存在し、ビットコインとビットコインキャッシュがそれぞれどういった進歩を遂げそうとしているか、そして、それ以上に重要なことですが、双方の課題が見えづらくなっている現状があります。
日頃から、両サイドからポジショントークがあった結果、様々な勘違いが蔓延していることは感じます。
ビットコインキャッシュ派が、コアプロバガンダとコア開発者を批判し、その一部は妥当なものもある一方、同時にビットコインキャッシュプロバガンダみたいなのもあるから冷静に俯瞰するのは学習が必要です。
例えば、Lightning Networkのよくある誤解には、これはライトニングノードを信用する必要がある銀行のような仕組みであるというものがあります。
この認識は誤りです。
ライトニングネットワークはノードを立てるのに、デポジットが必要ですが、ユーザー側がLightning Networkを使用するのはデポジットは必要なく、ライトニングノードを信用する必要がなく、トラストレスです。
また、ビットコインキャッシュにも、安価な手数料が注目される反面、誤解や十分に認識されていない課題などは存在します。
今年、ビットコインキャッシュは、世界のほとんどの主要取引所で取扱いが始まり、ビジネスレイヤーも多くがビットコインキャッシュの対応を進めていて、日本国内でもサポーターが増えています。
個人的にも、ビットコインキャッシュが、オリジナルのビットコインの価格に迫り、存在感を大きく強めるようなシナリオの可能性は否定していない一方、将来ビッグブロックのスケールで起こり得る問題、主に大きいブロックサイズの伝播と検証の課題について正しい理解はあまりされていなかったりする事実があります。
運営中のオンラインサロン「世界で生きる実践・研究所」では、両サイドの課題と勘違いをごく簡潔に整理したレポートを配信しました。
両者の問題点や将来どのような発展をすると予想されるか、なるべく初心者の人でも理解ができるように努めて、理解しやすいように説明しています。
是非参考にしてください。
目次
・ライトニングネットワークは信頼が必要で銀行的であるという勘違い
・ライトニングネットワーク実装・実用化後の課題と生じ得る問題
・ビッグブロックのスケールとは、つまりどういったことか?
・ビットコインキャッシュが将来顕在化する問題、ブロックの検証と伝播がピュアP2Pで出来なくなること
・総論、どちらも社会実験であることを強く認識すべきこと
・おまけ・両者の特徴や市場を読んだ上での、個人的投資手法
暗号通貨とブロックチェーンは、インターネット以来の大きいイノベーションであり、私たちの世代にとって最も大きいインパクトを与えパラダイムシフトを起こすと考えています。
d10n Lab(ディーテンエヌラボ)は、未来を思考する離合集散的なリサーチコミュニティです。
暗号通貨のこと全般・投資リテラシー・移住など多様なトピックを扱うほか、嗜好が近いメンバーとも出会える場を目指しています。読みたいレポートをリクエストしたり、リサーチャーがマネタイズできるリサーチプログラムもあります。