Ethereum

ETHを投資対象として検討する。将来価値を考えるために見るべき指標、考え方

d10n Labでは、「ETHを投資対象として検討する。将来価値を考えるために見るべき指標、考え方」のレポートを配信しました。

前提

本レポートでは、ETHの将来価値を考えるために見るべき指標や考え方について考察を行います。
Ethereumは、スマートコントラクトを実行できるブロックチェーンとしては、2019年2月時点で最も時価総額が高いブロックチェーンです。

ブロックチェーン上のアプリケーションのアクティブユーザー数やトランザクション数は、EOSやTRONの方が上回っているというデータはありますが、以前、サードパーティーのプロジェクトの多様性や層の厚い開発者コミュニティはEthereumに軍配が上がっているという点について反論がある人はいないでしょう。
もちろんEOSやTRONなどのブロックチェーンがより成長をして、将来において、あらゆる面でEthereumより存在感を高める可能性はありえますが、現時点においては、やはりEthereumはスマートコントラクトアプリケーションとして、最も重要度が高く活発なブロックチェーンであることはありません。
ただし、各ブロックチェーンのネイティブトークンのトークン設計には様々なモデルがあり、また、各ブロックチェーンのエコシステムは異なることから、「開発が活発でユーザーが多いブロックチェーンだからそのネイティブトークンも将来価値は上がる」と短絡的に考えることは出来ないことは、d10n Labの購読者は恐らく周知の通りです。

本レポートでは、ETHの将来価値には、どのような作用が影響をするかを深く考察します。
なお、本レポートは、投資を助言するものではなく、情報共有を主な目的としたものです。

投資への責任を負うものでもなく、投資助言にあたるものでもありません。
恐らく執筆時点において、ETHの将来価値を検討するレポートとして最も広範なトピックに言及をした文章になっているかと思います。

ETHの現在のユースケースを整理する。

まず、はじめにETHとはそもそも何に使え、どのように使われているトークンであるかを整理します。
本来は、ネットワークのトランザクションフィーや、スマートコントラクトのコードをデプロイをする際の燃料としてETHはデザインされていました。

もちろんそれは主要な用途でありながらも、ETHは、その範囲を超えて様々な用途で使用されています。
その理由は、Ethereum上のブロックチェーンのアプリケーションが増えたことが影響しているからです。
ETHがどのように使用されているか、執筆時点では、以下の5つに分類できます。
順番は、筆者が特に重要度が高いと考えるものを上から並べています。

1.ネットワークフィー(gas)
通常のトランザクション、ゲームなどのDAppsでのトランザクション、スマートコントラクトコードのデプロイがこれに含まれます。

2.ステーキング(PoSへの移行)
執筆時点では稼働していませんが、将来、EthereumはPoSに移行をします。
ETHはステーキングのユースケースを持ち、ブロック報酬を得られるようになります。

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3.流動性資産プールによる経済圏の構築(MakerDAO・DAI、Compound など)
MakerDAOやCompoundがこれにあたります。
DAI(USD)は、ETHを流動性プールにスマートコントラクトでロックアップし、それを担保にすることで発行されています。
ETHはDAIの裏付けになっています。
Compoundも同じような仕組みになっています。

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4.Ethereumの経済圏での交換媒体(ICO、取引所やDEXのペア)
ICOでの購入手段や取引所のペアにETHが用いられます。
他、ゲームアイテムのNFTの購入などにもETHは用いられます。

5.レンディング(Dharma など)
スマートコントラクトを用いたレンディングに用いられます。
MakerDAOやCompoundが、単一のスマートコントラクトプールに、不特定多数のユーザーがトークンをデポジットするモデルであることに対して、DharmaはLenderとBorrowerが直接マッチングしてレンディングを行います。

d10n Labで配信したレポート全文では、これらを前提として、ETHの将来価値を考えるために重要な論点を整理しました。

*前提

*ETHの現在のユースケースを整理する。

*ETHは投資対象として妥当ではないという主な意見
*スマートコントラクトで担保を預託して金融取引を可能にする経済圏がETHに与える影響
*DAIとETHの関係
*分散型金融の経済の成長速度
*PoSへの移行とETHの価格について
*Etheruemが使われてもETHが使われない未来はあるのか考える(オフチェーン、Ethermintなど)
*その他のブロックチェーンとのEthereumの競争優位性
*総論

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