暗号通貨ビジネス

トークン設計コンサルタント・診断士という事業ドメイン。ブロックチェーン内の法則を決めるトークン設計について。

研究所サロンでは、indivさんの寄稿によるレポート「ブロックチェーン内の法則を決めるトークン設計について」を配信しました。

今回は、トークン設計コンサルタント・診断士という事業ドメインについてです。
トークン設計に対してコンサルタントをし、設計支援をする会社がすでに存在し、それらの会社がどのような業務をしているかレポートしています。

トークン設計とは何か

トークン設計はプロジェクトにおいてトークンにどのような役割を果たさせるかのルール作りのようなものです。

ビットコインの場合は、

* SHA256アルゴリズムに則って計算を行い、計算を勝ち抜いたマイナーが一定量のBTCを得る
* 採掘難易度はその時のハッシュパワーに応じて10分毎にBTCが新規発行されるように調整される


というルールによって、利己的なマイナーによってネットワークがセキュアになるように設計されています。上記に類似した設計は他のPoWトークンでも広く採用されており、PoSトークンにおいても上記のPoWシステムを模したシステムが採用されています。

利己的で強力なマイナーがネットワークを攻撃しないのは、攻撃しないほうが経済的な利益を得られるからです(モナコインでBlock withholdingアタックが起きたように、プロトコル外の攻撃を併用することで、攻撃の手法を増やすことは可能ですが)。

基本的にどのプロジェクトでもトークンを内蔵している限り、何らかのインセンティブ設計は必ず必要になります。それは以下の動画でEthereum開発者のKarl Floarschが説明している通りです。

Programmable Incentives: Intro to Cryptoeconomics

トークンがインセンティブ設計に利用できるのは、トークン自体に金銭的価値を持つことが大前提になります。トークンに価値がなければ、トークンを得るためにプロトコルに従った行動を取る必要はありません。

トークン設計の要素

トークン設計に関する要素は多岐にわたりますが、大別すると以下のようになるでしょう。

1. ディストリビューション
2. コンセンサスアルゴリズム
3. 価値の源泉
4. 発行数
5. オリジナルチェーンの有無
6. ガバナンス
7. 用途


インセンティブ設計によってユーザーの行動をコントロールできるため、トークンをどのように設計するかはプロジェクトの長期的な展望においてクリティカルな問題となります。現時点では千以上のプロジェクトがありますが、トークン設計はベストプラクティスが少なく、且つ専門家も少ないため、各プロジェクトは手探りでトークン設計を行っているのが現状です。

トークン設計という仕事

本レポートで焦点を当てるトークン設計コンサルタント(※厳密には現段階では設計士よりも診断士に近い)は、顧客から提供された情報や提示された条件を元に目標となる数値が実現できるかを、ゲーム理論やシミュレーションモデルを用いて分析することを主な業務としています。

■目次

・ブロックチェーン内の法則を決めるトークン設計について
・トークン設計とは何か
・トークン設計の要素
・トークン設計という仕事
・実際にトークン設計支援を行う企業の概要(事例2社)
・それらが現在どのような業務を行うか
・現時点でのトークン設計
・終わりに

(続きは、研究所サロンに入会してお読みください。)

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