VISAは何故、暗号通貨デビットカードのイシュアーでありWavecrestを打ち切ったのか?
また、2018年年初には、多くのビットコインデビットカードプロバイダと契約していたイシュアーであるWavecrest社がVISAから命令が下り、暗号通貨デビットカードの利用と新規発行ができなくなりました。
BitPay, Xapo, Bitwalaなどのブランドの暗号通貨デビットカードが使えなくなっています。
下記の記事によると、Wavecrest社がVisaの会員規則の違反を繰り返していたため、Visa Europeがライセンスを停止した報道がでました。会員規約違反が具体的にどういったことを指しているかは正確にははっきりはしていません。
*Multiple Bitcoin debit card providers suspend service under orders of Visa
https://thenextweb.com/hardfork/2018/01/05/spending-bitcoin-with-a-debit-card-just-got-a-lot-harder/
今回Visaによって停止をさせられたWavecrestは、ほとんどの暗号通貨デビットカードブランドが提携していたイシュアーであり、TenXやWirex、Bitpayなどの使用がストップしてます。
TenXとWirexは新しいイシュアーの契約先を探したり、独自に銀行ライセンスを取得する道を探っているのが現状です。
TenXは、今年提携先イシュアーを競合を意識した戦略上の都合で現時点で公開はしていませんが、今年前半にも新しいカードを発送できるとコメントしています。
さて、TenX社など暗号通貨プロバイダが新しいデビットカードを供給できるかはひとまずおいておいて、そもそもVISAは今回なぜ暗号通貨デビットカードを発行する業者との契約を停止したのでしょうか。
今回の件について、「既存の金融システムの会社が暗号通貨を脅威にみなしているから」というような憶測が飛び交っていますが、自分の考えではこれは正しくないと思っています。
そもそもVISAとしては、VISAシステムと暗号通貨が結びついている限りは、全く同社は脅かされていないどころか、手数料収入が入ってきます。
むしろ、今回打ち切られたことによって、そもそもの既存ネットワークを超えた新しいネットワークの構築がリアル問わず張り巡らされることのきっかけになる可能性は十分あり、それはVISAは十分に考慮しているはずです。
オンラインサロン「世界で生きる実践・研究所」では、オフショア銀行発行デビットカードがどのように使われているかなども考慮しながら、VISAは何故wavecreast社を打ち切ったのかを考察したレポートを配信しました。
また、多くの日本人が知らない世界を紹介する形で、暗号通貨デビットカードに未来はあるのか?を考察したレポートは、表では中々触れられない内容になっています。(入会はこちらから)
シンガポールのTenX社オフィス訪問
また、暗号通貨デビットカード関連では、最近、シンガポールのTenXのオフィスを訪問しました。
同プロジェクトは2017年7月にICOを行ったプロジェクトで、日本でもアクティブなコミュニティがあります。
コミュニティマネージャーのMike氏に応対頂き、色々とクリティカルな質問をすることが出来ました。
サロン内でレポートを配信しています。
シンガポールではその他複数の暗号通貨プロジェクトとミーティングをしており、オンラインサロン「世界で生きる実践・研究所」では、シンガポールの住環境、税制、暗号通貨事情などのレポートを後日配信する予定です。(入会はこちらから)
暗号通貨とブロックチェーンは、インターネット以来の大きいイノベーションであり、私たちの世代にとって最も大きいインパクトを与えパラダイムシフトを起こすと考えています。
d10n Lab(ディーテンエヌラボ)は、未来を思考する離合集散的なリサーチコミュニティです。
暗号通貨のこと全般・投資リテラシー・移住など多様なトピックを扱うほか、嗜好が近いメンバーとも出会える場を目指しています。読みたいレポートをリクエストしたり、リサーチャーがマネタイズできるリサーチプログラムもあります。